はじめに
パーキンソン病は、中枢神経系の変性によって起こる進行性の疾患で、主に運動機能に影響を与えます。特に、高齢化社会において増加傾向にあり、日常生活の質を大きく左右する病気の一つです。ここでは、代表的な症状、その神経学的メカニズム、そしてどのような運動を行えば良いのかについて解説します。
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1. パーキンソン病の4大症状
パーキンソン病の運動症状は「四大徴候」と呼ばれ、次の4つが中心です。
- 振戦(Tremor)
安静時に起こる特徴的な震え。主に手指に出やすく、一定のリズムで繰り返されます。
- 動作緩慢(Bradykinesia)
動作の開始や遂行が遅くなる状態。動きが小さく、日常の行動にも影響します。
- 筋固縮(Rigidity)
関節を動かしたときに感じる抵抗感。鉛管様または歯車様と表現される硬さです。
- 姿勢反射障害(Postural Instability)
バランスを保つ力が低下し、転倒リスクが高くなります。進行とともに顕著になります。
2. パーキンソン病の症状メカニズム
症状の背景には、黒質緻密部(SNpc)におけるドパミン産生ニューロンの減少があります。この変化により、運動制御を担う基底核–皮質ネットワークに異常が生じ、以下の現象が起こります。
- 振戦の仕組み
基底核と小脳を含む視床–皮質回路の異常なリズム発火が関与します。
- 動作緩慢の仕組み
基底核から皮質への出力が低下し、運動開始信号が弱くなるため、反応時間が延び動作が小さくなります。
- 剛縮の仕組み
筋緊張を調整する経路に障害が起き、持続的な筋の硬直が発生します。
- 姿勢不安定の仕組み
基底核だけでなく、小脳や脳幹(特に歩行制御に重要な領域)にも変化が起こり、バランス反射が低下します。
3. どのような運動をすれば良い?
パーキンソン病では、運動が進行を遅らせる可能性が示されています。特におすすめされるのは次のような運動です。
- 歩行トレーニング:一定のリズムを意識しながら歩く。
- ストレッチや柔軟体操:剛縮の予防と関節可動域の維持。
- 音楽やリズムに合わせた運動:動作開始のきっかけを与える効果があります。
- バランス運動:立位や四つ這いでのエクササイズ。
終わりに
パーキンソン病の症状は複雑で、その背景には神経ネットワークの異常があります。しかし、運動やリハビリを適切に行うことで、進行の抑制や日常生活の質の維持が期待できます。当センターでは、神経メカニズムを考慮したオステオパシーと運動指導を行っています。気になる方はお気軽にご相談ください。
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