慢性アルコール摂取と筋力低下・線維化
はじめに
「最近、筋力が落ちた気がする」「身体が硬くなった」「疲れやすくなった」
そんな変化に心当たりはありませんか?
特に、日常的にアルコールを摂取している方は要注意です。
実は、慢性的なアルコール摂取は「筋肉そのもの」にダメージを与え、筋力低下・身体のこわばり・再生力の低下などを引き起こします。
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1. アルコール性ミオパシーとは
- *アルコール性ミオパシー(Alcoholic Myopathy)**とは、長期にわたるアルコール摂取によって骨格筋が萎縮し、筋力が著しく低下する疾患です。
これは単なる「筋力不足」ではなく、筋肉の再生能力・代謝・構造そのものが変化することで起こります。
特徴的な症状には:
- 太もも・肩などの近位筋の筋力低下
- 筋肉の痛みやけいれん
- 慢性的な疲労感や運動不耐性などがあります。
2. アルコール摂取と筋力低下・線維化
慢性的なアルコール摂取が筋肉に及ぼす変化は、以下の3つに分類できます(図参照):
① 筋再生能力の低下(↓Regenerative capacity)
アルコールによって筋サテライト細胞(筋幹細胞)の活性化が抑制され、
筋肉が再生しにくくなります。
- サテライト細胞の活性・増殖の低下
- 筋形成遺伝子(myogenic gene expression)の減少
- 筋繊維の融合・成熟の遅延
結果として、損傷した筋肉が回復しにくくなり、筋力低下につながります。
② 線維化の進行(↑ECM remodeling & pro-fibrotic milieu)
アルコールは慢性炎症を促進し、筋肉内でコラーゲン沈着が進む=線維化が起こります。
- TGF-βなどの線維化因子が活性化
- p-Smad経路を介して筋線維の硬化
- ECM(細胞外マトリックス)の構造変化
- MMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)の発現変化
この結果、筋肉の柔軟性が失われ「身体が硬い」「可動域が狭くなる」といった状態に。
③ 代謝効率の低下(↓Metabolic efficiency)
アルコールはミトコンドリア機能を阻害し、筋肉のエネルギー代謝が低下します。
- ミトコンドリアの数・機能の低下
- 活性酸素(ROS)や炎症性サイトカインの増加
- 酸化能力の全体的な低下
これによって、少しの運動でも疲れやすくなり、「筋持久力の低下」や「慢性疲労」につながるのです。
3. アルコール摂取と慢性炎症
アルコールによる筋線維化や代謝異常の背景には、「慢性炎症」という共通の要因があります。
- 腸内環境の悪化による内毒素(LPS)増加
- 肝臓・腸・筋肉でのサイトカイン反応
- 自律神経や免疫系の乱れ
これらは筋肉にとどまらず、脳神経系や内臓機能にも影響し、全身的な不調を引き起こします。
終わりに
アルコールは気分を落ち着かせたり、リラックスをもたらしたりする一方で、筋肉や代謝、炎症制御という身体の基盤をじわじわと壊していきます。
もしあなたが「筋力が落ちた」「疲れが抜けない」「身体が硬くなった」と感じているなら、それはただの老化ではなく、アルコールが引き起こす生体の変化かもしれません。
京都・四条大宮でのオステオパシー施術では、
こうした「慢性炎症」や「筋機能低下」に対するアプローチを行っています。
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筋力の衰え・疲労感・身体の硬さでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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