アルコール依存とファシア(膜)について

はじめに

「お酒を飲みすぎて身体が硬くなった気がする」

「なぜか慢性的な痛みが取れない」

そんな声を聞くことがあります。

実は、アルコール依存と“ファシア(膜)”の状態には、深い関係があるのです。

今回は、「アルコール依存とファシアの関係」について、

ストレスや慢性炎症の観点も交えてわかりやすく解説します。

動画解説は↑コチラの画像をクリック


1.アルコール依存症は身体が硬い

アルコール依存症の方に共通して見られる身体の特徴があります。

それは「全身の硬さ」です。

・肩がガチガチに凝っている

・腰や背中の動きが硬く、前屈や回旋がしにくい

・深呼吸が浅い、あばらが開かない

これらの症状の背景には、ファシア(膜)の柔軟性低下が関与しています。

ファシアとは、筋肉・内臓・血管・神経など、身体中の構造を包み、

連結し、情報伝達も担っている重要な結合組織です。

つまり、「身体の硬さ」は、筋肉だけではなく、

ファシアの異常や線維化とも大きく関係しているのです。


2.ストレスと膜の線維化・慢性炎症

アルコール依存と切っても切れないのが「ストレス」の存在です。

慢性的なストレスがかかると、

脳とホルモンの調節系(HPA軸)が活性化し、

体内ではコルチゾールなどのストレスホルモンが過剰に分泌されます。

この反応が長く続くと…

  • 筋肉や腱の萎縮
  • ファシアの線維化
  • 骨の脆弱化(骨粗鬆症)
  • セルライトや浮腫、脂肪細胞の増殖
  • 全身的な炎症

といった変化が起こります。

特に、ファシアは「姿勢」や「感情」とも密接に関係しており、

身体のネガティブな記憶を“形状記憶”のように残す特性があります。

ストレスにさらされた身体は、

ファシアが硬化し、自由な動きが制限され、痛みが慢性化していくのです。


3.アルコールと膜の線維化・慢性炎症

そして、慢性的なアルコール摂取も、ファシアに大きなダメージを与えます。

研究では、多量のアルコール摂取が以下のような影響を与えることが分かっています:

  • 骨格筋の炎症
  • 線維化を促進するTGF-β(トランスフォーミング成長因子β)の発現増加
  • ECM(細胞外マトリックス)でのコラーゲン沈着の増加
  • 酸化ストレスによる臓器障害(筋肉・脳・心血管・免疫系)

これらが重なると、ファシアの柔軟性はさらに低下し、

痛み・動かしにくさ・感情の不安定さを引き起こします。

さらに、「ソマティック・マーカー仮説」によれば、

過去の身体感覚(快・不快)は、私たちの意思決定にも無意識のうちに影響を及ぼすとされます。

つまり、ストレスやアルコールで硬くなった身体が、

より不快な判断や習慣(=アルコール摂取)へと導いてしまうこともあるのです。


終わりに

アルコール依存症の背景には、「心の問題」だけでなく、

膜の線維化や身体の慢性的な炎症といった「身体の問題」が深く関与しています。

だからこそ、オステオパシーのように、

身体の膜・内臓・循環を丁寧に調整する施術は、

痛みの改善だけでなく、再発予防や依存症回復にも補助的に貢献できるのです。

もし、身体の硬さや不調、長引く痛みにお悩みであれば、

“膜”のケアを見直すことから始めてみませんか?


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