4.甲状腺機能に対するオステオパシーの可能性
はじめに
みなさん、こんにちは。
京都オステオパシーセンターOQの大村です。
甲状腺機能低下症は、全身の代謝を低下させる疾患であり、疲労感、筋肉のこわばり、冷え、むくみなどの症状を引き起こします。一般的には、ホルモン補充療法が主な治療となりますが、食事やオステオパシーを含めた包括的なアプローチが有効な可能性があります。本記事では、甲状腺機能低下症に対するオステオパシーの可能性について考察します。
1. 甲状腺機能低下症の一般的治療法+α食事・オステオパシー
甲状腺機能低下症の治療は、主に甲状腺ホルモンの補充(レボチロキシンなど)によって行われます。しかし、ホルモン補充だけでは症状の改善が不十分なケースもあります。そのため、食事やライフスタイルの改善が重要となります。
食事面では、
- ヨウ素やセレンなどの甲状腺機能に必要な栄養素を適切に摂取する
- 小麦や大豆の過剰摂取を控え、腸の健康を保つ
- 抗炎症作用のある食材(オメガ3脂肪酸、発酵食品など)を取り入れる
といった工夫が有効です。
さらに、オステオパシーの手技によって、甲状腺機能を間接的にサポートすることが可能です。特に、血流やリンパの流れを改善することで、ホルモンの分泌や代謝を促すことが期待されます。
2. 甲状腺機能低下症に対するオステオパシーのエビデンス
オステオパシーが甲状腺機能に与える影響については、いくつかの研究報告があります。
Duyffらの前向きコホート研究では、新たに甲状腺機能低下症と診断された患者の79%が神経筋愁訴を抱え、42%が疲労感や筋肉痛、こわばりを訴えており、オステオパシーの介入によって、これらの神経筋症状の緩和が示唆されました。
3. 甲状腺機能低下症に対する頚椎・肝臓・腸へのアプローチ
甲状腺の健康には、頚椎、肝臓、腸の機能が密接に関わっています。
① 頚椎のアライメント調整 頚椎は、甲状腺の血流や神経支配と関係しており、アライメントが乱れると血液循環が滞り、甲状腺の機能に影響を与える可能性があります。オステオパシーによる頚椎の調整は、血流や神経伝達を最適化し、甲状腺の働きをサポートする効果が期待できます。ただし、甲状腺機能亢進症のバセドウ病に関しては甲状腺の血液循環量が増大していることがわかっており、無闇に血液循環の調整を行うのは注意が必要です。
② 肝臓の可動性向上 肝臓は解毒やホルモン代謝に重要な役割を果たしており、その機能が低下すると甲状腺ホルモンの代謝にも悪影響を及ぼします。オステオパシーでは、肝臓の可動性を改善し、血流やリンパの流れを促進することで、肝機能を高めるアプローチを行います。
③ 腸の健康と可動性向上 腸内細菌叢の乱れは、甲状腺機能に影響を与えることが知られています。腸が健康であれば、内分泌撹乱物質の排泄がスムーズに行われ、甲状腺機能の維持が期待できます。オステオパシーにより腸の可動性を向上させることで、腸内細菌叢を整え、甲状腺の健康をサポートすることが可能です。
終わりに
甲状腺機能低下症に対する一般的な治療法に加え、食事やオステオパシーのアプローチを取り入れることで、症状の緩和や改善が期待できます。特に、頚椎、肝臓、腸の調整を行うことで、甲状腺の血流やホルモン代謝をサポートすることが期待できます。甲状腺機能低下症があり、慢性的な痛みなどに悩んでいる方は、オステオパシーの可能性を検討してみてはいかがでしょうか。
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