外反母趾は、親指が小指側へ傾き、親指のつけ根が内側に張り出してくる状態です。見た目の変化だけでなく、靴に当たる痛みや前足部の疲れやすさ、足裏のタコなどにつながることがあります。
ただし、親指だけが悪いわけではありません。足の横アーチ、足首の動き、歩き方の癖が重なることで、親指のつけ根に負担が集中していることも多いため、全体の使い方を見ていくことが大切です。
一般的には、靴の見直し、インソール、足趾の体操、テーピング、サポーター、炎症時のケアなどが行われます。つらさを軽減するために大切な工夫です。
ただ、親指の変形だけに注目しても十分ではないことがあります。足の支え方や荷重の偏りが残ると、痛みや変形の進行感が戻りやすいため、背景まで整理していく視点が役立ちます。
OQでは、外反母趾を「親指だけの問題」とは捉えません。足の横アーチ、前足部への荷重、足首の可動性、ふくらはぎの張り、骨盤や股関節の使い方が重なることで、親指のつけ根に負担が集まりやすくなっていることがあります。
そのため、出っ張りのある場所だけでなく、立位や歩行の中でどこに無理が出ているのかを全体として見ていきます。日常での靴や歩行の負担も含めて整理していく流れです。
負担の偏りを見ながら整える目安
痛みや歩きにくさがはっきりある時期は、初期段階では1週間に1回程度で状態を確認していくことが多いです。靴の条件や生活背景も見ながら、少しずつ間隔を広げていきます。
変形の程度だけでなく、今のつらさに合わせた進め方を一緒に考えていきます。
親指に偏りすぎない足の使い方へ
症状が落ち着いたあとも、歩行量や靴の条件によっては前足部に疲労が集まりやすいことがあります。そのため、必要に応じて2〜4週に1回程度で状態を確認していくことがあります。
痛みが強くなってから対応するだけでなく、早めに負担を整えておくことが再発予防につながることがあります。
見た目だけで我慢を続けなくて大丈夫です
外反母趾は、変形がゆっくり進むため「まだ大丈夫」と後回しにされやすい症状です。ただ、靴の当たりや歩きにくさが続くと、足全体の使い方まで崩れやすくなります。
だからこそ、変形の有無だけで判断せず、今どこに負担が集まっているのかを少しずつ整理していくことが大切です。安心して歩ける状態を一緒に目指していきましょう。
理学療法士・健康科学修士。足部や下肢に繰り返し負担が集まる痛みについて、症状そのものだけでなく、歩き方や身体全体の使い方まで含めて整理しながらサポートしています。
※当院で行うのは、自費での施術と身体づくりのサポートです。医療機関での診断や治療に代わるものではありません。
※急な強い腫れや赤みがある場合は、医療機関での確認が優先となることがあります。


