胸郭出口症候群は、首から腕へ向かう神経や血管が通る部分で負担がかかり、しびれ、だるさ、冷え感などが出やすくなる状態です。腕そのものの問題に見えやすいですが、実際には首・鎖骨・肋骨・肩甲骨・呼吸の使い方が重なって負担が集まりやすくなっていることがあります。
腕だけを何とかしようとすると、かえって首や肩の緊張が強くなることもあります。OQでは、胸郭出口症候群を身体全体のつながりの中で整理し、無理の少ない状態へつなげていきます。
一般的には、ストレッチ、姿勢指導、痛み止め、リハビリ、神経ブロックなどが行われます。こうした方法は、症状をやわらげるきっかけとして役立つことがあります。
ただ、胸郭出口症候群は首や肩だけの問題ではなく、鎖骨や第一肋骨の位置、肩甲骨の動き、胸郭の硬さ、呼吸の浅さなどが重なって見えていることも少なくありません。そのため、局所だけに注目すると変化が続きにくいことがあります。
OQでは、胸郭出口症候群を「腕のしびれだけの問題」とは捉えません。首が緊張しやすい、肋骨が上がりやすい、肩甲骨が支えにくい、呼吸で胸郭を使いにくい、といった全体の使い方の積み重ねが症状に表れていることがあります。
症状だけでなく身体全体を見る視点を大切にしながら、神経や血管に無理がかかりにくい状態を目指します。しびれやだるさだけでなく、首肩の動かしやすさや呼吸のしやすさも整えていくイメージです。
腕だけでなく、胸郭出口まわりを支える首・鎖骨・肋骨・肩甲骨まで含めて、全身が自然に支えやすい状態を見ていきます。
斜角筋、小胸筋、胸まわりなど、負担が偏りやすい部位の緊張を整理し、動きの片寄りを減らしていきます。
胸を持ち上げすぎる姿勢や、肩がすくみやすい使い方を確認し、日常の中で無理なく続けられる形へ調整していきます。
肩から腕にかけて無理が集まりにくいよう、肩甲帯の支えや上肢の連動も含めて見ていきます。
その方の状態に合わせて、首肩や胸郭まわりを使いやすくするためのセルフケアを、続けやすい量でお伝えします。
段階的に、支えやすい身体へ
しびれや腕のだるさ、首肩のつらさがある方は、初期段階では1週間に1回程度でご来院いただくことが多いです。
症状の強さや身体の使い方にあわせて、2週間に1回 ▶ 3週間に1回 ▶ 1〜3ヶ月に1回と少しずつ間隔を広げていきます。状態により無理のないペースをご相談しながら決めていきます。
再び負担が集まりにくい身体へ
仕事や育児、パソコン作業、荷物を持つ習慣の中で元の使い方に戻りやすい方には、1〜3ヶ月に1回程度のメンテナンスをご提案することがあります。
その都度細かく整え続けるというより、首肩や腕に負担が集まりにくい身体の使い方を保つための確認としてご利用いただくイメージです。
症状だけでなく、使い方も整理するために
胸郭出口症候群は、腕の症状として気になりやすい一方で、日常では「どこに負担が集まっているのか」が分かりにくいことがあります。
急いで腕だけを何とかしようとするよりも、まずは首や胸郭、肩甲骨がどう支えているのかを整理していく方が、結果として変化が落ち着きやすいことがあります。
焦らず、無理の少ない形で一緒に整えていきましょう。
首肩の緊張や負担を別の角度から見たい方はこちらもご覧ください。
Symptoms 猫背姿勢や胸郭の使い方との関係が気になる方は、あわせて参考になることがあります。
Symptoms 症状一覧を見る関連する症状ページを一覧で確認したい方はこちらからどうぞ。
理学療法士・健康科学修士。首肩や腕のお悩みに対して、身体全体のつながりと日常動作の両面から、無理の少ない身体づくりをサポートしています。
※当院で行うのは、自費での施術と身体づくりのサポートです。医療機関での診断や治療に代わるものではありません。
※保有資格として理学療法士を取得していますが、当院では保険診療ではなく、自費での施術を行っています。

