肘部管症候群は、肘の内側を通る尺骨神経に負担がかかり、小指と薬指のしびれ、指先の使いにくさ、手の力の入りにくさなどにつながる状態です。特に、肘を深く曲げる姿勢が続く方や、スマホ・パソコン・運転などで前腕から肘に負担が集まりやすい方にみられます。
しびれが続くと、「このまま細かい作業がもっとやりにくくなるのでは」と不安になりやすい症状です。肘だけの問題に見えても、首や肩、前腕の張りや日常の使い方が重なっていることも少なくありません。
一般的には、肘を曲げすぎない工夫、夜間の姿勢調整、消炎鎮痛薬、神経伝導検査、必要に応じた手術などが検討されます。しびれだけでなく、手の筋力低下や指の開きにくさ、筋肉のやせが出ている場合は、まず整形外科での評価が大切です。
一方で、症状が長引いている方では、肘そのものだけでなく、首肩まわりの緊張や前腕の使い方まで含めて見直した方が、日常生活の負担が整理しやすいことがあります。
OQでは、肘部管症候群を「肘の内側だけの問題」とは捉えません。首、肩甲骨、胸郭、前腕の張りや、肘を曲げたまま過ごしやすい身体の使い方が重なることで、尺骨神経の通り道に負担が集まりやすくなることがあります。
そのため、局所を強く刺激するのではなく、神経の通り道全体と身体全体の連動を見ながら、肘まわりの過敏さを落ち着かせていきます。症状だけを見るのではなく、身体全体を見ながら、日常で使いやすい手へつなげていくことを大切にしています。
初期は負担を見ながら整えていきます
しびれや使いにくさがはっきり出ている時期は、初期段階では1週間に1回程度でご来院いただくことが多いです。
状態の変化にあわせて、2週間に1回 ▶ 3週間に1回 ▶ 1〜3ヶ月に1回という形で、少しずつ間隔を広げていきます。無理に詰め込むのではなく、その方の生活に合わせて整えていきます。
再発しにくい使い方へ
症状が落ち着いたあとも、パソコン作業、スマホ、家事、車の運転などで肘への負担が戻りやすい方は少なくありません。そうした方には、1〜3ヶ月に1回程度のメンテナンスをご提案しています。
「しびれがなくなったら終わり」ではなく、手や肘に負担が集まりにくい身体の使い方を保っていくイメージです。
手だけで頑張りすぎないために
しびれがあると、どうしても指先や肘そのものばかり気になりやすくなります。ただ、身体は一部分だけで動いているわけではありません。首や肩、呼吸、姿勢まで含めて整ってくると、結果として手が使いやすくなることがあります。
焦って強く動かしたり、無理に我慢し続けたりせず、今の身体の状態を一つずつ整理しながら進めていきましょう。
手のしびれでも、親指側が気になる方はこちらも参考になります。
Symptoms 症状別ページ一覧を見る手や腕まわり以外の症状も含めて、関連ページを一覧からご覧いただけます。
理学療法士・健康科学修士。しびれや慢性痛、神経系のご相談に対して、局所だけでなく身体全体のつながりと日常動作の両面から、無理の少ない身体づくりをサポートしています。
※当院で行うのは、自費での施術と身体づくりのサポートです。医療機関での診断や治療に代わるものではありません。
※保有資格として理学療法士を取得していますが、当院では保険診療ではなく、自費での施術を行っています。

