はじめに
頚椎ヘルニアと診断されると、多くの方が「手術が必要なのか?」「自然に治るのか?」と不安に思われます。実は、頚椎ヘルニアは一定の割合で自然に退縮することが知られています。本記事では、その確率や要因、自然退縮を促すための対策について解説します。
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1. 頚椎ヘルニアの自然退縮率は40-60%
近年の研究では、頚椎ヘルニアが自然に退縮する確率は**40~60%**と報告されています。特に、矢状面像で移動型、軸方向像で外側型のヘルニアが自然退縮しやすいとされています。
自然退縮が起こるメカニズムには、以下の3つの仮説があります。
- 髄核の脱水と収縮:ヘルニアの内容物が水分を失い縮小する。
- 椎間板の退縮:突出した部分が縮小していく。
- 炎症反応と貪食:マクロファージなどの免疫細胞が異物と認識し、分解・吸収する。
MRI検査では、発症から約9.15か月で自然退縮が確認されたケースが多いとされています。
2. 頚椎ヘルニアが生じる要因
頚椎ヘルニアは以下のような要因によって引き起こされます。
- 椎間板の変性(加齢による変化)
- 姿勢の問題(スマホ操作・長時間のデスクワーク)
- 物理的負荷(急な動きや慢性的な負担)
- 血液循環の低下(動脈硬化・喫煙)
- 栄養不足(椎間板へのグルコース供給不足)
3. 頚椎ヘルニア 自然退縮対策
頚椎ヘルニアの自然退縮を促すためには、以下の対策が有効です。
① 椎間板変性の抑制
- 酸化ストレス対策:重曹風呂・抗酸化食品の摂取
- 適度な糖分摂取:果物などでグルコース供給を確保
- 動脈硬化予防:適度な有酸素運動・ストレッチ・入浴
- 禁煙
- 石灰化予防:ビタミンC・微量ミネラルの摂取
- 姿勢や動作の修正
② 免疫機能向上
- 適度な運動・睡眠
- ストレスコントロール
- 添加物や化学物質の回避
- 電磁波対策
- 自然環境でのリフレッシュ
③ 血液循環の改善
- 頚椎周囲の筋緊張改善
- 脊髄硬膜の張力調整
- 全身の血流促進
- 自律神経のバランス調整
④ 椎間板後方への剪断力軽減
- スマホ・デスクワーク姿勢の見直し
- 胸椎・胸郭の柔軟性向上
- 頚椎周囲の筋活動の安定化
終わりに
頚椎ヘルニアは、適切な対策を取ることで自然に退縮する可能性があります。重篤な神経障害がなければ、まずは保存療法を試しながら、ヘルニアが自然に引っ込むのを待つことが推奨されます。手術が怖いと感じる方も、適切なケアを続けることで改善が期待できます。
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