手の倫理 「さわる」と「ふれる」がひらく世界

本日は、副院長大村の読書記録から。

『手の倫理』
こちらは伊藤亜紗さんの書籍です。
普段お世話になっている鍼灸師の先生に紹介して頂いた本です。

・人が人にさわる/ふれるとき、そこにはどんな交流が生まれるのか

・ときに侵襲的、一方向的な「さわる」から、意志や衝動の確認、共鳴・信頼を生み出す沃野の通路となる「ふれる」へ。

・相手を知るために伸ばされる手は、表面から内部へと浸透しつつ、相手との境界、自分の体の輪郭を曖昧にし、新たな関係を呼び覚ます

など、なんだか美しい文章で語ってくれます。

人の身体に手で直接触れる仕事をしているので、こちらの本は普段の仕事にエッセンスを加えてくれました。偶然、この本を読んでいるときに盲目の方を担当していたのですが、この本で得た情報から関わり方が随分変わり、結果として良い関係性を築くことができました。特に「さわる」と「ふれる」にどのような違いがあるのか、人に触れることを生業にしているので、これらに関する学びを得られたことは、非常にありがたかったです。人に触れる仕事をしている方には、是非一度手に取って頂きたいです。

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