甲状腺機能低下症とは?
甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの不足によって引き起こされる疾患です。重症の場合、適切な治療を行わなければ生命を脅かすこともあります。この病気の特徴は、症状の幅が広く、全く自覚症状がない場合から、日常生活に大きな影響を及ぼすものまでさまざまです。
甲状腺機能低下症の症状
成人における主な症状としては、以下のようなものがあります。
- 疲労感や無気力:朝起きても疲れが取れない、常にだるい
- 寒さに弱い:冬場に異常に寒さを感じる
- 体重増加:食事量が変わらないのに体重が増える
- 便秘:腸の動きが鈍くなる
- 声の変化:声がかすれる、低くなる
- 皮膚の乾燥:かゆみを伴うこともある
ただし、症状は年齢や性別、個人の体質によって異なるため、一概に全員が同じ症状を示すわけではありません。
甲状腺機能低下症の原因
甲状腺機能低下症の原因はさまざまですが、最も一般的なのは 慢性自己免疫性甲状腺炎(橋本病) です。この病気では、免疫系が誤って甲状腺を攻撃し、ホルモンの分泌が低下します。
また、以下の要因も甲状腺機能低下症の発症リスクを高めます。
- 高齢者や女性に多い
- 1型糖尿病、セリアック病などの自己免疫疾患との関連
- ダウン症やターナー症候群の人はリスクが高い
- ヨウ素不足:甲状腺ホルモンの材料となるヨウ素が不足すると機能低下を引き起こす
- 内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)への暴露
特に、難燃剤や食品包装に含まれる化学物質が甲状腺機能に悪影響を与える可能性が示唆されています。
甲状腺機能低下症の診断
甲状腺機能低下症は、血液検査によって診断されます。
- TSH(甲状腺刺激ホルモン)濃度:基準範囲を超えているか
- 遊離T4(チロキシン)濃度:基準範囲内か低下しているか
顕性(臨床的)甲状腺機能低下症では、TSHが高く、遊離T4が低下しています。一方、軽度(潜在性)甲状腺機能低下症では、TSHは高いが遊離T4は正常範囲内です。
甲状腺機能低下症の治療
標準的な治療法は レボチロキシン(チラージン) によるホルモン補充療法です。適切なホルモン量を補うことで症状が改善されます。
しかし、生化学的に良好なコントロールができていても、一部の患者(5~10%)では 疲労感やうつ症状 が続くことがあります。治療の目標は、TSH値を正常範囲に戻し、患者の症状を軽減することです。過剰治療や過少治療を避けるため、定期的な血液検査が推奨されます。
甲状腺の健康を守るために
食生活の見直し も甲状腺機能低下症の予防や改善に役立ちます。
- セレンを多く含む食品を摂る:
- マグロ、イワシ、ワカサギ、たらこ、タラ、かつお節、全粒穀物
- ヨウ素を適度に摂取する:
- 海藻類(昆布、わかめ、ひじき)、魚介類、乳製品
- 適度なアルコール摂取 は甲状腺機能低下のリスクを下げる可能性がある
まとめ
甲状腺機能低下症は、適切な治療と生活習慣の見直しによってコントロールが可能な病気です。特に、橋本病を持つ人は定期的な血液検査を受け、自覚症状がある場合は早めに医師に相談することが大切です。
健康的な生活を送り、甲状腺の働きをサポートすることで、症状の改善につなげていきましょう!
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