変形性股関節症 小腰筋の重要性

はじめに

変形性股関節症は、股関節の変形や軟骨の摩耗によって痛みや可動域制限を起こします。しかし、その症状の背景には、関節周囲の筋肉や筋膜の緊張が大きく関与していることをご存じでしょうか?

特に、**小腰筋(しょうようきん)**という深部の小さな筋肉は、姿勢保持や血流、神経の働きに影響を与える重要な存在です。本記事では、小腰筋の特徴、血管や神経とのつながり、そしてセルフケア方法について解説します。

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1. 小腰筋の解剖学的特徴

小腰筋は、大腰筋と並走しながら腰椎から骨盤の腸恥隆起に付着する細長い筋肉です。退化傾向にあるため、存在しない人もいますが、ある場合は腰椎と骨盤を安定させる役割を担います。

大腰筋が股関節の屈曲を強く行うのに対し、小腰筋は姿勢保持や深部の安定性をサポートします。この筋肉の緊張や短縮は、腰から骨盤の可動性を低下させ、股関節への負担を増加させる要因となります。


2. 小腰筋と大腿動脈・静脈・神経の膜性の繋がり

小腰筋は単なる深部筋ではなく、周囲の血管や神経と膜性のつながりを持ちます。

  • *大腿筋鞘(Femoral sheath)は腸腰筋の筋膜や横筋筋膜が連続して形成され、その内部に大腿動脈(Femoral artery)と大腿静脈(Femoral vein)**が走行しています。
  • *大腿神経(Femoral nerve)**はこれらの血管の外側に位置し、腸腰筋群と密接に関係します。
  • 小腰筋腱は腸恥隆起付近で大腿筋鞘と連続し、その緊張が鞘や血管・神経を間接的に牽引する可能性があります。

この構造から、小腰筋が硬くなると次のような影響を及ぼすことがあります:

血流障害 → 大腿骨内の鬱滞、低酸素による関節破壊

神経圧迫 → 股関節周囲筋の活動性低下、神経障害による血流機能不全

動作制限 → 歩行時の違和感や疲労感

変形性股関節症の改善には、関節だけでなく、この血管・神経・筋膜ネットワークの解放が重要です。


3. 小腰筋のストレッチ(ランジの片膝立ち)

小腰筋を伸ばすには、腸腰筋全体をターゲットにする片膝立ちのランジストレッチが有効です。

やり方

  1. 片膝を床につけ、もう一方の足を前に出して90度に曲げます。
  2. 骨盤を前に押し出すように体重をかけ、腰を反らさないように注意します。
  3. 胸を軽く張り、20〜30秒キープします。
  4. 左右交互に2〜3セット行います。

ポイント:

  • 腰を反らしすぎると腰椎に負担がかかるので、背中はまっすぐに保ちましょう。
  • 息を吐きながらゆっくり伸ばすと、深部の小腰筋にアプローチできます。

終わりに

変形性股関節症は「関節の問題」と思われがちですが、実際には筋肉や筋膜、神経、血管の複雑なつながりが症状に影響します。特に小腰筋は見落とされやすいものの、深部の制限を解放することで歩行や姿勢が改善し、症状緩和に大きく貢献します。

股関節の不調にお悩みの方は、ストレッチや専門施術でこの小さな筋肉にアプローチしてみましょう。


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