変形性股関節症 変形あるのに痛くないのはなぜ?

変形性股関節症変形あるのに痛くないのはなぜ?

はじめに.

変形性股関節症と聞くと、まず思い浮かべるのは「関節の変形=痛み」というイメージかもしれません。

ところが実際には、重度の変形があっても痛みを感じない人もいれば、軽度の変形でも強い痛みを訴える人もいます。

この違いを生むカギは、「炎症」にあります。

本記事では、変形と痛みの関係、炎症の仕組み、そして股関節へのストレス対策についてご紹介します。

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1.変形は痛みと相関しない、炎症有無が重要

変形の程度がそのまま痛みの強さを決めるわけではありません。

むしろ注目すべきなのは、炎症があるかどうかです。

炎症には、以下の5つの特徴があります:

  • 発赤(赤くなる)
  • 熱感(熱を持つ)
  • 腫脹(はれる)
  • 疼痛(痛む)
  • 機能障害(動かしづらい)

これらのサインがある時、関節の中では身体が「修復モード」に入っており、痛み=身体のSOS信号として現れます。

つまり、「痛み」は炎症の一部として現れる自然な反応であり、変形そのものではありません。


2.変形性股関節症の炎症

股関節OA(変形性股関節症)の中でも、強い痛みを伴うケースでは、MRIで大腿骨頭の骨髄にまで炎症が広がっていることがあります。

また、股関節内には、異常に増殖した毛細血管が観察されることもあります。

炎症の役割には、次のような働きがあります:

  • 異物(細菌・ウイルスなど)を排除
  • 損傷した細胞や組織の除去
  • 損傷部位の修復促進
  • 免疫系の活性化

このように炎症は本来、身体を守り、治すためのプロセスです。


3.股関節の物理的ストレスと化学的ストレスの対策

■物理的ストレス

  • 過体重
  • 臼蓋形成不全(股関節の構造的な問題)
  • 脊柱の柔軟性の低下
  • 他の関節の構造的な問題
  • 過去の外傷
  • 電磁波

対策:

身体全体の構造バランスを整えることで物理的ストレスを軽減できます。

当院では、オステオパシーという手技療法を活用し、構造的な調整を行っています。

■化学的ストレス

  • 農薬や薬剤
  • 食品添加物
  • 内分泌撹乱物質(環境ホルモン)

対策:

  • 抗酸化物質を多く含む食品(例:緑黄色野菜、ベリー類など)
  • 無農薬・オーガニック食品の選択
  • 小麦や甘いものを控える
  • アーシング(裸足で自然に触れることによる静電気の放電)

こうした工夫により、体内の炎症状態を抑えることが可能です。


終わりに.

変形性股関節症において、「変形の程度=痛みの強さ」とは限りません。

本当に見るべきは、炎症の有無とその背景にあるストレスの種類です。

炎症をコントロールすることが、痛みを和らげ、日常生活の質を高める第一歩です。

当院では、構造だけでなく、炎症の背景にある生活環境や食習慣まで含めてサポートしております。

気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。


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