脳性麻痺に対する一般的なリハビリについて

はじめに

脳性麻痺は、出生前後の脳の損傷によって引き起こされる運動障害です。リハビリは、運動機能の改善や日常生活の自立を支援する重要な役割を果たします。本記事では、脳性麻痺に対する一般的なリハビリについて解説します。

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1. 脳性麻痺と神経発達療法(ボバース・ボイタ)

かつて、脳性麻痺のリハビリには神経発達療法(NDT)が広く用いられていました。代表的なものとして、ボバース法やボイタ法があります。

  • ボバース法:運動パターンの正常化を目的とし、姿勢や動作を誘導することで神経の可塑性を促す手法。
  • ボイタ法:特定の反射を刺激することで運動機能を回復させるアプローチ。

これらの方法は長く実施されてきましたが、近年では科学的なエビデンスに基づいた新しいアプローチが主流になりつつあります。

2. 脳性麻痺と現在のリハビリ

近年の研究により、NDT(ボバース・ボイタ)よりも効果的なリハビリ方法が注目されています。現在主流となっているリハビリ方法には、以下のようなものがあります。

  • CI療法(Constraint-Induced Movement Therapy):麻痺していない側の手を制限し、麻痺側を集中的に訓練することで機能回復を促す。
  • 両手・上肢集中訓練(HABIT):両手を協調的に使う動作を繰り返し練習し、運動機能を向上させる。
  • 目的志向型トレーニング(Goal-Oriented Training):日常生活に必要な動作を目標に設定し、実際の動作を通じて機能改善を目指す。
  • ホームプログラム:家族が日常生活の中で継続的に行える訓練を取り入れることで、効果を最大化する。

これらの方法は、実際の活動を重視し、運動学習の観点から機能改善を促す点で、従来のNDTよりも優れた効果があるとされています。

3. 脳性麻痺のリハビリ注意点

脳性麻痺のリハビリでは、以下のポイントに注意することが重要です。

  • 無理に正常な運動パターンを押し付けない:身体機能に見合った効率的な動作を優先。
  • 適切なポジショニング:股関節脱臼や拘縮を予防するため、正しい姿勢を維持することが大切。
  • 遊びを活用する:ボール投げ、マット運動、トランポリン、バランス練習など、楽しみながら運動機能を向上させる方法が効果的。
  • 環境設定:子供が好奇心を持って遊べる環境づくりを

特に、重症児(GMFCSレベルV)では、立位・歩行が目標とならない場合もありますが、支持(介助)立位や自発的な移動を促すことも大切です。

終わりに

脳性麻痺のリハビリは、最新の科学的エビデンスに基づいた方法を選択することが重要です。従来のNDTに頼るのではなく、CI療法やHABITなど、より効果的なアプローチを取り入れることで、運動機能の向上が期待できます。専門家と相談しながら、最適なリハビリプランを実施していきましょう。

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