退院後の脳卒中のめまい セルフケアについて

はじめに

脳梗塞や脳出血などの脳卒中後、めまいやふらつきが長く続くケースは珍しくありません。リハビリを頑張っても、「頭がフワフワする」「まっすぐ歩けない」といった悩みを抱える方が多くいらっしゃいます。

今回は、退院後にできる「脳卒中後のめまい」へのセルフケアについてお伝えします。

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1. 脳卒中後のめまい 予後

脳卒中後のめまいは、多くの方で時間とともに軽減しますが、日常生活に支障が出る程度に長く残ることもあります。

調査によると、以下のように症状は徐々に改善します:

  • 発症1週間後:DHI 39.1/UCLA-DQ 14.9/sf-VSS 10.7
  • 発症3ヶ月後:DHI 21.4/UCLA-DQ 15.6/sf-VSS 10.9
  • 発症12ヶ月後:DHI 17.6/UCLA-DQ 9.4/sf-VSS 3.4

とはいえ、退院時の機能レベル(modified Rankin Scale)が1点を超えると、予後が悪化する傾向があり、セルフケアやリハビリの工夫が非常に重要になります。


2. 前庭アプローチ

「前庭リハビリ」は、めまいやふらつきに対する重要なアプローチの1つです。前庭系は耳の奥にあるバランス感覚のセンサーで、ここを適切に刺激することで、ふらつきを改善し、歩行の安定性を高めることができます。

セルフケアの例:

  • ①前庭動眼反射

    → 頭を左右にゆっくり動かしながら、目線を一点に固定する練習

  • ②前庭脊髄反射(頭部加速度運動)

    寝返り、ボールバウンディング、トランポリン、ゆりかご運動、振動マシン

  • ③固有感覚向上(バランスEx
  • ④慣れ

    めまいを誘発する頭部や身体の動きを繰り返 す.

    動きのある視覚刺激によりめまいを感じる場合はそ の視覚刺激を繰り返し受ける.

自分にとって**「ちょっとだけしんどいけど、頑張れるレベル」**を繰り返すことで、少しずつバランス機能は回復していきます。


3. 構造調整

めまいの一部は、「構造のゆがみ」や「頭や首の緊張」によって悪化することがあります。頭頸部、胸郭、骨盤などのアンバランスが、内耳や中枢への血流を妨げることもあるのです。

オステオパシーなどの手技療法では、以下のような部位の調整が行われます:

  • 頭頸部、骨盤や腰椎などの関節調整による固有感覚の機能正常化

こうした調整により、前庭系の働きを間接的にサポートすることが可能です。


終わりに

脳卒中後のめまい・ふらつきは、「治らないもの」と思われがちですが、適切なリハビリやセルフケアで十分に改善が期待できる症状です。前庭系へのアプローチ、構造の調整、そして日常的なセルフケアを根気よく続けることで、生活の質を高めることができます。

自費リハビリや専門家のサポートを受けながら、自分のペースで回復を目指していきましょう。

※注意点は以下です。

・負荷量に要注意

・急性期の方などは医師に確認をしよう


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