脳梗塞の方へ ぶん回し歩行の特徴と原因について

脳梗塞の方へ ぶん回し歩行の特徴と原因について

はじめに

脳梗塞や脳出血後の後遺症として多くの方が抱える歩行障害。その中でも「ぶん回し歩行」という特徴的な歩き方に悩んでいる方が少なくありません。この記事では、ぶん回し歩行とは何か、その特徴や原因について詳しく解説します。

https://youtu.be/KSmn3MaKRpY

1. ぶん回し歩行とは

ぶん回し歩行は、麻痺側の脚を大きく外側に振り回すように歩く特徴的な歩行パターンを指します。これは脳卒中後に見られる一般的な歩行障害で、患者様ご自身も「歩くたびに疲れやすい」「転びそうで怖い」と感じることが多いです。

この歩行パターンは、麻痺による筋力低下や関節の動きの制限、バランス感覚の低下などが原因となっています。ただし、この歩行パターンは転倒リスクを減らすための代償的な動きでもあり、完全に否定すべきものではありません。

2. ぶん回し歩行の特徴

ぶん回し歩行には以下のような特徴があります。

  • 膝の過剰伸展または過剰屈曲:立脚中期に膝が過剰に伸びたり、逆に過剰に屈曲したりします。
  • 骨盤の挙上:麻痺側の骨盤が持ち上がる動きが見られます。
  • エネルギー消費の増加:代償的な動きのため、通常よりも体力を消耗しやすくなります。
  • 歩行速度の低下:左右の重心の動揺が増大し、結果として歩行速度が遅くなる傾向があります。

これらの特徴を知ることで、ご自身の歩行パターンを客観的に理解する助けになります。

3. ぶん回し歩行の原因

ぶん回し歩行の原因は、以下のように多岐にわたります。

  1. 筋肉の痙性や過活動 特に大腿四頭筋の大腿直筋が過活動になることで、膝が伸びすぎてしまうことがあります。
  2. 足首の内反 足首が内側に傾くことで膝が過伸展し、ぶん回し歩行を助長します。
  3. 筋力の低下 腸腰筋や下腿三頭筋、大臀筋の筋力低下によって、スイングフェーズで脚がうまく持ち上がらないことがあります。
  4. 膝の屈曲制限 膝関節の屈筋と伸筋の同時活性化が起こり、膝の屈曲が制限される場合があります。
  5. バランスの不安定さ 麻痺側でのバランスを取るための代償的な歩行として、ぶん回し歩行が生じることがあります。

原因を正しく理解することが、適切なリハビリや治療につながります。

終わりに

ぶん回し歩行は、脳卒中後の多くの方が経験する歩行障害です。その原因や特徴を理解し、適切なリハビリや治療を行うことで、歩行の質を向上させることが可能です。京都四条大宮でオステオパシーを取り入れた自費リハビリを提供していますので、気になる方はぜひご相談ください。

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参考文献

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