はじめに．

X脚（内反膝）は、膝が内側に寄り、足首が外側へ広がるように見える状態を指します。見た目だけでなく、膝や股関節、足首にかかる負担が増えるため、痛みや歩行の不安定さを感じる方も少なくありません。

整体で改善する場合もあれば、変化が難しい場合もあります。その違いを理解することで、より適切なケアを選ぶことができます。

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1．X脚が整体で変わらないケース　― 骨実質の変形 ―

成長期や外傷後などで、大腿骨や脛骨そのものの形に変形がある場合、骨格自体のアライメントが変わってしまっているため、整体だけでの矯正は難しくなります。

このようなケースでは、骨の構造に合わせて筋や関節の動きを整えるサポートを行うことで、痛みや歩行動作の安定を目指します。変形そのものを戻すのではなく、「機能的に動ける身体」に導くことが重要です。また、後述する軟部組織の問題が重複している場合（骨の変形+軟部組織の問題）が多いので、これらの問題を取り除くことでX脚は部分的な改善が期待できます。

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2．X脚が整体で良くなるケース　― 軟部組織の短縮や癒着 ―

太ももの内側や外側の筋肉、膝周囲の靭帯・筋膜などが一方向に短縮・癒着している場合、X脚のような見た目になります。

この場合、筋膜リリースや関節モビライゼーションを行うことで、膝や股関節の可動域が回復し、アライメントが自然に整うことがあります。

特に、内転筋群・腸脛靭帯・大腿筋膜張筋などのバランスが整うことで、脚全体のラインが改善することも少なくありません。

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3．X脚が整体で良くなるケース　― 姿勢や動作パターンの問題 ―

姿勢や歩行時の重心の偏り、立ち方・座り方の癖などによって、機能的なX脚を呈している方も多く見られます。

このような場合は、骨格の歪みの再調整に加えて、**動作の再教育（モーターコントロール）**を行うことがポイントです。

たとえば、骨盤の傾きや足のアーチを整えるだけでも、膝の向きや荷重バランスが変わり、脚のラインが大きく変化します。

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終わりに．

X脚と一口にいっても、その原因は「骨格構造」「筋・膜の緊張」「姿勢・動作のクセ」など様々です。

整体では、見た目の修正だけでなく、身体全体の機能を高めることを目的にしています。

自分のX脚がどのタイプかを見極め、適切なアプローチを受けることで、無理のない改善が期待できます。

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