脳梗塞後に多い身体の悩みBEST3

171.脳梗塞後に多い身体の悩みBEST3:リハビリで改善できる?


はじめに

脳梗塞後、回復に向けたリハビリテーションに取り組む中で、身体の特定の部位における悩みが多く寄せられます。その中でも特に「ぶん回し歩行」「肩の痛み」「手の麻痺」は、多くの患者さんが抱える課題です。これらの問題に適切なリハビリを取り入れることで、改善が期待できます。本記事では、それぞれの悩みの原因とリハビリによる改善方法について詳しく解説します。


1.ぶん回し歩行

ぶん回し歩行とは、麻痺側の足を外側に大きく回しながら歩く動きのことを指します。この歩行パターンは、脳梗塞後に麻痺が残った場合に多く見られます。原因は以下のようなものが考えられます:

  • 足を持ち上げる筋力の不足。
  • 関節の硬直による可動域の制限。
  • バランス感覚の低下。

リハビリによる改善方法

ぶん回し歩行の改善には、以下のリハビリが効果的です:

  • ストレッチ:股関節や膝、足首の柔軟性を高めることで、可動域を広げます。
  • 筋力トレーニング:特に足を引き上げるための大腿四頭筋や腸腰筋を強化します。
  • 歩行補助デバイス:専用の装具やウォーカーを使用して正しい歩行を練習します。

2.肩の痛み

脳梗塞後に発生する肩の痛みは、麻痺側の腕が体に引っ張られることで起こることが多いです。また、誤った姿勢や動きが肩の負担を増加させる原因になることもあります。

原因

  • 麻痺による筋肉の硬直や痙縮。
  • 誤った姿勢や運動による関節への過剰な負荷。
  • 肩甲骨の動きが不十分なことによる肩関節の不安定性。

リハビリによる改善方法

  • 軽いストレッチ:肩甲骨周りの筋肉をほぐし、肩の柔軟性を向上させます。
  • 適切なサポート:腕を支えるスリングや装具を活用し、肩関節への負担を軽減します。
  • 動作練習:理学療法士の指導のもと、肩をスムーズに動かす練習を行います。

3.手の麻痺

脳梗塞後の手の麻痺は、細かい動作が難しくなり、日常生活に大きな支障をきたします。握る、つまむといった動作ができなくなると、自分でできることが減り、精神的な負担も増加します。

原因

  • 手指を動かす神経と筋肉の連携が途絶えている。
  • 手首や指の筋力低下。
  • 痙縮や拘縮による動きの制限。

リハビリによる改善方法

  • 繰り返し運動:手指を動かす運動を繰り返し行い、神経筋の再教育を行います。
  • デバイスの活用:例えば、「まいリハ」のような空気圧を利用した補助デバイスを使い、手指を動かす練習をサポートします。
  • 日常的なリハビリ:日常生活で手を使う動作を意識し、麻痺手を積極的に活用します。

終わりに

脳梗塞後に多くの方が抱える「ぶん回し歩行」「肩の痛み」「手の麻痺」は、リハビリを継続することで改善が期待できる症状です。適切なリハビリを取り入れることで、生活の質を向上させ、自立した生活に近づける可能性があります。ご自身の状態に合ったリハビリ方法を見つけ、継続的に取り組むことが、回復への第一歩です。焦らず一歩ずつ、体と心の回復を目指しましょう。


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