甲状腺機能と変形性関節症の関係

甲状腺機能と変形性関節症の関係

みなさん、こんにちは。

京都オステオパシーセンターOQの大村です。

本日は変形性関節症と甲状腺機能について投稿しました。

あなたの関節の痛みはもしかしたら、甲状腺が関係性ているかも??

関節痛があって、甲状腺の機能に問題があると感じている方はぜひ参考にしてみてください。


はじめに

変形性関節症(OA)は、加齢や肥満、外傷などの要因で関節軟骨が劣化し、関節痛や可動域の制限を引き起こす慢性疾患です。特に膝や股関節に発症しやすく、日常生活に大きな影響を与えます。

最近の研究では、OAの発症や進行に代謝障害や甲状腺機能が深く関わっていることが示されています。

本記事では、OAの基礎知識から、代謝障害や甲状腺機能との関係性について詳しく解説します。


1. 変形性関節症とは

変形性関節症(OA)は、関節軟骨の劣化と軟骨下骨や滑膜の変化を特徴とする慢性関節疾患です。

軟骨がすり減ることで骨同士が直接こすれ、痛みや炎症が発生します。

特に膝関節や股関節に多く見られ、高齢者や肥満の方に発症リスクが高いことが知られています。

世界人口の約3.8%、60歳以上の女性の18%、男性の9.6%がOAに苦しんでおり、その影響は深刻です。


2. 変形性関節症と代謝障害の関係性

OAの発症には、加齢や外傷以外にも代謝障害が関与しています。

特に肥満は、体重増加による関節への負荷だけでなく、脂肪組織から分泌される炎症性サイトカインが関節の炎症を促進し、軟骨の劣化を加速させます。

また、糖尿病や脂質異常症などの代謝障害も、関節内の代謝バランスを崩し、OAのリスクを高めることが報告されています。

これらの背景には、慢性炎症体質が関与しており、OAは単なる加齢現象ではなく、全身の代謝・炎症状態が影響する複雑な疾患であることがわかります。


3. 変形性関節症と甲状腺機能の関係性

最近の研究により、甲状腺機能がOAの発症や進行に深く関与していることが示されています。

甲状腺ホルモンは、軟骨内骨化や軟骨細胞の成熟、マトリックス合成を調節する遺伝子の発現に重要な役割を果たしています。

甲状腺ホルモンが不足すると、カルシトニン分泌が減少し、カルシウムバランスが乱れ、骨代謝に影響を与え、最終的にOAの発症につながる可能性があります。

また、自己免疫性甲状腺疾患(AITD)患者では、TSH(甲状腺刺激ホルモン)レベルが高いほどOAの有病率が高いことがわかっています。

さらに、遊離チロキシン(FT4)濃度が高い場合、膝OAのリスクが上昇し、肥満の人ではそのリスクがさらに高まることが確認されています。

一方で、甲状腺機能と股関節・膝関節の置換手術との関連は見つかっていませんが、甲状腺機能亢進症がOAリスクを増加させることが報告されています。

これらのことから、甲状腺機能のバランスがOAの予防や進行抑制に重要な役割を果たすことが示唆されています。


終わりに

変形性関節症は、単に加齢や関節の摩耗だけでなく、代謝障害や甲状腺機能の影響を受けて発症・進行することがわかっています。

特に甲状腺ホルモンは、関節の健康維持に重要な役割を果たしており、甲状腺機能の異常がOAのリスクを高めることが明らかになっています。

OAの予防や進行を抑えるためには、甲状腺機能を含めた全身の代謝バランスを整えることが重要です。

 


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