脊柱側弯症と骨と靱帯の成長差について

脊柱側弯症と骨と靱帯の成長差について

はじめに

脊柱側弯症は子供の成長期に発生することが多く、特に思春期に発症する特発性側弯症(AIS)は、そのメカニズムがまだ完全には解明されていません。本記事では、思春期性側弯症の特徴や多因子性の原因、そして骨と靭帯の成長差が側弯症に及ぼす影響について解説します。

動画解説は↑コチラの画像をクリック

1. 思春期性側弯症とは

思春期特発性側弯症(AIS)は、明確な原因が特定されていない脊柱の3次元的変形を特徴とする疾患です。脊柱が横方向に曲がるだけでなく、ねじれも伴うため、姿勢の歪みや背中の非対称が目立つようになります。

AISは特に成長期の女子に多く見られ、進行すると日常生活や健康に影響を及ぼす可能性があります。軽度の側弯であれば運動やリハビリで対応できますが、重度の場合は装具療法や手術が必要になることもあります。

2. 側弯症の原因は多因子疾患

側弯症は単一の要因によるものではなく、遺伝的要因、ホルモンバランス、神経筋系の異常、成長速度の違いなど、複数の要因が関与する多因子疾患と考えられています。

例えば、成長ホルモンの分泌異常やエストロゲンの影響、さらには松果体の機能低下が側弯の発症に関係している可能性があります。また、筋力の低下や体幹の不安定性も脊柱の変形を助長する要因の一つと考えられています。

 

3. 骨と靭帯の成長差について

側弯症の進行に影響を与える要因の一つに、骨と靭帯の成長速度の違いがあります。脊椎の椎骨と椎間板は急速に成長する一方で、それらを支える靭帯の成長が追いつかないことが、脊柱の湾曲と回旋を引き起こす要因となる可能性があります。

また、AIS患者の椎間板は健常者と比較して厚みがあり、椎間板内圧も高いことが報告されています。これにより、脊柱の成長バランスが崩れ、側弯が進行しやすくなります。

さらに、靭帯の成長には適切な動的負荷が必要ですが、運動不足によってその発達が妨げられることも問題視されています。靭帯の成長が遅れると、脊柱の安定性が低下し、側弯のリスクが高まる可能性があります。

終わりに

脊柱側弯症の発症や進行には、成長に伴う骨と靭帯のバランスが大きく関わっています。特に成長期の子供にとって、適度な運動や体幹の安定性を高めるリハビリが側弯の進行を防ぐ鍵となります。早期に姿勢の異常に気づき、適切な評価と対策を講じることが重要です。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

京都オステオパシーセンター:OQ

〒604-8366 京都府京都市中京区七軒町466

最寄駅:阪急大宮駅 徒歩2分

京都 中京区 めまい、頭痛、産前産後、不妊、

マタニティ整体、呼吸器、子供の発達、

脳卒中後遺症 人工関節、

慢性的な痛み(肩こり・腰痛・変形性膝関節症

変形性股関節症など)

受け付け時間:9時~21時(完全予約制)

坂田:日・祝 休み

大村:土 休み

問い合わせ先

【坂田】

LINE: https://lin.ee/clbSLGg

電話:075-822-3003

【大村】

LINE: https://lin.ee/XnR5zpR

電話:080-3850-1264

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

京都オステオパシーセンターOQ