長年のデスクワークで両肩甲骨に強い痛みがあり、さらに手足のしびれも伴う50代男性のケースです。猫背や巻き肩だけが原因だと思い、姿勢を正そうと努力するほど症状が気になることがあります。
京都・中京区の京都オステオパシーセンターOQ 2Fでは、姿勢の見た目だけにとらわれず、胸郭や背中の動き、既往歴も含めて身体全体のつながりを確認します。
理学療法士・健康科学修士・発達ケア・アドバイザーの大村颯太が、デスクワークの負担を考慮した無理のない進め方をご提供しています。
本記事では、このケースで見えた首や肩甲骨の痛みの背景と、日常生活で気をつけたいポイントをお伝えします。
猫背・巻き肩だけでは説明できなかった、両肩甲骨の痛みとしびれ|50代男性のケース

首や肩甲骨の痛みが続くとき、姿勢だけを直そうとしていませんか?
「姿勢が悪いから肩がこるのだろう」と思って、胸を張ったり、首を伸ばしたりしている方は少なくありません。
けれど、姿勢を意識するほど苦しくなったり、肩を揉んでもすぐに痛みが戻ったりする場合、猫背や巻き肩だけでは身体の状態を説明できないことがあります。
今回は、長年デスクワークを続けてきた50代男性のケースです。両肩甲骨の強い痛みに加え、手足の痛みやしびれもあり、整形外科などで治療を受けても変化を感じにくい状態でした。
次のようなことが気になる方は、参考にしてみてください。
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仕事のあとに首や肩甲骨が強く痛む |
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猫背や巻き肩が気になり、姿勢を直そうとしている |
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首や肩の症状にしびれが加わってきた |
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施術や治療を受けても、仕事をするとまたつらくなる |
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運動をしたいけれど、どの程度なら大丈夫かわからない |
デスクワークを続けるなかで、両肩甲骨の痛みとしびれが出ていた
この方は、長年のデスクワークによる身体の使い方の積み重ねから、猫背や巻き肩、頭が前に出る姿勢が目立っていました。両肩甲骨の周囲には強い痛みがあり、やがて手足にも痛みやしびれが出るようになりました。
仕事を続けること自体が負担になり、近隣の整形外科などにも通われましたが、半年ほど経っても十分な改善を感じられず、当院へ来院されました。
脳血管や心血管に関する既往歴、血圧・血糖に関する管理も必要な状態だったため、「猫背だから首が痛い」と単純に考えないことが大切でした。
しびれが急に強くなった場合、片側の力が入りにくい場合、ろれつが回りにくい場合、胸の痛みや息苦しさがある場合は、まず医療機関へご相談ください。
胸郭や背中の動きが小さくなり、首に負担が集まっていた
立った姿勢を確認すると、頭が身体より前に出ていました。頭を支えるために首や肩まわりが頑張り続けやすく、デスクワーク中の負担が積み重なりやすい姿勢です。
それだけではありません。胸椎が曲がった状態になり、肋骨や胸郭の動きも小さくなっていました。後頭部と首のつなぎ目にも硬さがあり、首だけを調整しても全体の負担は残りやすいと考えられました。
そこで、首を強く動かすのではなく、胸椎、肋骨、胸郭、肩甲骨、後頭部から上位頸部まで、身体のつながりを確認しました。
大切にしたのは、無理に「良い姿勢」をつくることではありません。呼吸をしやすくし、背中や胸郭が動き、頭を首だけで支えなくてもよい状態を少しずつつくることです。
ご自宅でできる首・肩甲骨まわりのセルフケア|まずは身体全体を動かす
ご自宅では、首だけを伸ばすのではなく、胸郭や背中、下肢も含めて、痛みやしびれが増えない範囲で動かすことを意識します。
まずは、椅子に座って肩を下げ、ゆっくり息を吐くところから始めます。次に、胸を無理に張らず、身体を左右に小さく動かします。余裕がある日は、短い散歩などを加えてみます。
ジョギングなどの運動を再開する場合は、その日の症状や疲労の残り方を見ながら、無理のない範囲で行うことが重要です。既往歴や服薬がある方は、主治医からの指示も確認してください。
首や肩まわりでは、ストレッチだけでなく、状態に合わせた筋力や持久力の運動が役立つ可能性があります。ただし、誰にでも同じ方法が合うわけではありません(Gross et al., 2015)。
ただし、2週間ほど続けても変化が乏しい場合や、痛み・しびれが強くなる場合、ご自身で続けることに不安がある場合は、無理に続けず専門家にご相談ください。背景に別の問題が隠れていることもあり、適切な評価のうえで方針を組み直したほうが回復が早いケースもあります。
仕事と運動を続けるために、少しずつ身体の使い方を変えていく
ご本人が望まれていたのは、仕事を快適に続けることでした。
痛みがあると、「動かさないほうがよいのでは」と不安になります。ただ、すべての活動を止めるのではなく、その日の状態を見ながら、できることを少しずつ続けることも大切です。
現在は症状が徐々に軽減し、自制内でジョギングなどの運動も行えるようになっています。施術とセルフケアを組み合わせながら、これからも仕事や日常生活をより安心して続けられる状態を目指します。
姿勢の見た目だけを変えるのではなく、その方の既往歴や生活、仕事の負担、運動習慣まで含めて考える。今回のケースは、その必要性を改めて感じさせてくれました。
今、2ヶ月目ですが、週1回の通院で、徐々に良くなってきています。治療は丁寧ゆっくりで痛みもありません。
※症状の経過や感じ方には個人差があり、施術効果を保証するものではありません。
理学療法士・健康科学修士・発達ケア・アドバイザーの大村颯太が、現在の症状と生活背景を伺いながら、無理のない進め方をご提案します。

参考文献
Blanpied, P. R., Gross, A. R., Elliott, J. M., Devaney, L. L., Clewley, D., Walton, D. M., Sparks, C., & Robertson, E. K. (2017). Neck pain: Revision 2017. Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, 47(7), A1–A83. https://doi.org/10.2519/jospt.2017.0302
Gross, A., Kay, T. M., Paquin, J.-P., Blanchette, S., Lalonde, P., Christie, T., Dupont, G., Graham, N., Burnie, S. J., Gelley, G., Goldsmith, C. H., Forget, M., Hoving, J. L., Brønfort, G., & Santaguida, P. L. (2015). Exercises for mechanical neck disorders. Cochrane Database of Systematic Reviews, 2015(1), Article CD004250. https://doi.org/10.1002/14651858.CD004250.pub5
よくあるご質問
Q. 猫背や巻き肩の改善だけでは、首や肩甲骨の痛みがよくならないのはなぜですか?
A. 首や肩甲骨の痛みは、猫背の見た目だけが原因とは限りません。胸椎や肋骨、胸郭の動きが小さくなり、首に負担が集まるケースもあるため、姿勢の見た目だけを直すのではなく、身体のつながりを評価することが大切です。
Q. 手足のしびれもあるのですが、どのような場合に医療機関へ相談すべきですか?
A. しびれが急に強くなった場合、片側の力が入りにくい場合、ろれつが回りにくい場合、胸の痛みや息苦しさがある場合は、まず医療機関への相談をおすすめします。既往歴がある方は、事前に主治医へ確認することも重要です。
Q. 施術中やセルフケアで痛みが出た場合、どうすればよいですか?
A. 施術はゆっくり丁寧に行い、痛みが増えない範囲で進めます。セルフケアで痛みやしびれが強くなる場合は無理に続けず、当院までご相談ください。症状に合わせて、方針を再検討します。
Q. 仕事や運動を続けながら通院することはできますか?
A. 可能です。無理に活動をすべて止める必要はなく、その日の症状や疲労の残り方を見ながら、仕事や運動との両立方法をご提案します。無理のない範囲で、身体の使い方を少しずつ変えていくことを目指します。
Q. 初回の予約はどのようにすればよいですか?
A. ご予約は、LINEが最もスムーズです。次にWEB予約フォーム、お電話でも受け付けております。ご都合に合わせてご利用ください。

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