高校野球の日から19年。噛み合わせがしっくりきた日|京都のオステオパシー
19年ぶりに「普通に噛める」と感じた日
今日、幸田歯科医院さんで治療を受けてきました。
そこで、19年ぶりに「上の歯と下の歯が自然に噛み合う」という感覚がありました。
大げさに聞こえるかもしれませんが、私にとっては今年受けた治療の中でも、かなり印象に残る体験でした。
歯のほんのわずかな違いで、頭や首、呼吸の感覚まで変わる。
今回はそれを、自分の身体でかなりはっきり感じました。
もし以下にひとつでも当てはまる方は、この記事をぜひ読んでみてください。
- 噛み合わせがずっとしっくりこない
- 顎や歯のケガのあとから、左右差が残っている感じがある
- 顎の違和感と首・頭の緊張が関係している気がする
- 大きな問題ではないと言われるけれど、自分では気になる
- 顎と全身のつながりを知りたい
高校野球のケガから続いていた小さな違和感
私は、歯や顎まわりに関しては昔からいろいろありました。
4歳の頃に下顎をケガして20針ほど縫ったことがあります。
高校野球をしていた16歳の頃には、ボールが顔に当たって歯が4本折れました。
上顎骨の骨折もありました。
その時は、4〜5時間ほど手術が必要だったり、その後も半年以上治療が続いたりしました。
当時担当してくださった歯科の先生は、本当に丁寧に診てくださいました。
今でも、その時の対応には感謝しています。
ただ、それだけ大きな外傷だったので、歯の状態としてはかなり大変な状態だったと思います。
その中で日常生活ができるところまで戻していただいたことは、本当にありがたいことでした。
でも、その後も自分の中ではずっと「左の上の歯と下の歯が少し当たる感じ」が残っていました。
気づけば、それが19年続いていました。
相談しても扱われにくかった違和感
大学病院や地元の歯科医院で相談したこともあります。
「ここが当たっている感じがします」
「少し削った方がいいんじゃないでしょうか」
そう伝えたこともありました。
ただ、私の場合は外傷の経過が複雑だったので、先生方も慎重だったのかもしれません。
大学病院なら時間的な制約もあったのかもしれません。
そこは私には正確には分かりません。
でも結果としては「削らない方がいいです」という一言で終わることが多く、
自分の中の違和感が深く扱われた感覚はあまりありませんでした。
もちろん、歯を削ることは簡単に決めていいことではありません。
一度削れば元には戻りません。
だから慎重になるのは当然です。
それでも、自分の中ではずっと、左側だけが先に当たるような感覚が残り続けていました。
幸田先生に見てもらったのは歯だけではありませんでした

今回は、EEOのご縁で幸田先生と出会い、幸田歯科医院さんで治療を受けることになりました。
初回は、いきなり歯を削る治療ではありませんでした。
噛み合わせ、姿勢、顎の動き、頭頸部の状態などを含めて、かなり丁寧に評価していただきました。
歯だけを見るのではなく、顎がどう動くのか。
頭や首にどんな緊張があるのか。
身体全体の中でどう影響しているのか。
そこまで見てもらえたことが、まず印象的でした。
初回の評価と指導を受けたあと、久しぶりに「きれいに噛めているかもしれない」という感覚がありました。
ただ同時に、今まで当たっていた場所がより明確にもなりました。
2回目の治療では、自分で撮った写真も見ていただきながら、
「ここが当たっている感じがします」と伝えました。
幸田先生に評価していただき、治療の選択肢を説明してもらった上で、必要な範囲で少しだけ調整していただくことになりました。
1mmにも満たない変化に身体が反応したこと
歯を調整してもらう前、私はなんとなく、変化は「何回か口を開け閉めしたあと」に起こるものだと思っていました。
噛んでみて、顎が動いて、そこから首の緊張が抜けたり、呼吸が変わったり、頭の緊張が変わったりするのかなと。
でも、今回一番意外だったのは、そうではなかったことです。
最初に、当たっていた部分の大部分、おそらく自分の感覚では90%くらいを調整していただいた瞬間、
まだ噛んでいないのに、勝手に身体がふっと緩んでいく感覚がありました。
頭や首の緊張が、少し抜けていく。
呼吸も、少し入りやすくなる。
「え、噛んでいないのに変わるんだ」と、正直かなり驚きました。
そのあと、まだ10%くらい違和感が残っている感じがしたので、幸田先生にもう一度伝えました。
こういう時、患者側としてはなかなか言いづらいものです。
もう少し気になると伝えていいのか、遠慮してしまう方も多いと思います。
でも幸田先生は、その感覚も丁寧に聞いてくださいました。
そして、残っていた部分をさらに少し調整していただいた瞬間、今度は呼吸がもう一段深くなる感覚がありました。
その後で噛んでみると、上の歯と下の歯が変にぶつからない。
スッと噛める。
19年ぶりに、噛み合わせがしっくりきた感覚でした。
顎と全身の関係をご自宅で感じるためのセルフチェック
歯の治療や噛み合わせの調整そのものは、必ず歯科医師の先生に相談する領域です。
オステオパシーで歯を治療するわけではありません。
ただ、顎の動き、噛みしめの癖、頭や首の緊張、姿勢、呼吸の状態などは、身体全体とつながっていることがあります。
ご自宅でできる範囲としては、まず「自分の顎がどんな時に緊張しやすいか」を観察するだけでも十分です。
無理に顎を動かしたり、自分で噛み合わせを変えようとする必要はありません。
- リラックスしている時に、上下の歯が常に触れていないか確認する
- 口を開ける時に、顎が左右どちらかへ寄りやすくないか鏡で見る
- 首や肩が緊張している時に、奥歯を噛みしめていないか感じてみる
顎の状態を「悪いところ探し」として見るのではなく、身体の緊張を教えてくれるサインとして見る。
これくらいの距離感がちょうど良いと思います。
ただし、2週間ほど続けても変化が乏しい場合や、痛み・しびれが強くなる場合、
ご自身で続けることに不安がある場合は、無理に続けず専門家にご相談ください。
顎と全身のつながりを京都のオステオパシーでも大切にしています
今回の体験で、改めて人間の身体の感覚機能はすごいなと思いました。
身体はおそらく、自分にとって自然な位置や、本来の形のようなものを、私たちが思っている以上に細かく感じ取っているのかもしれません。
ほんのわずかな出っ張り。
1mmにも満たないような違い。
それでも、身体にとっては「少し余計なものがある」と感じていたのかもしれない。
そして、その小さな違和感に合わせるために、顎や首、頭部、呼吸の仕方まで、少しずつ調整していたのかもしれません。
もちろん、これは私自身の感覚的な体験です。
すべての方に同じことが起こる、という話ではありません。
実は私は、2年ほど前にパオロ・トッティ先生の顎口腔系に関するオステオパシーの研修を受けました。
そこから、当院に来られる患者さんを見ていても、顎の状態や、顎と身体全体の関係性は普段からとても大切にしています。
もちろん、歯そのものを治療するのは歯科医師の専門領域です。
歯の治療や噛み合わせの調整そのものは、必ず歯科医師の先生に相談する領域です。
私が行っているのは、歯を治療することではありません。
ただ、顎の動き、噛みしめの癖、頭や首の緊張、姿勢、呼吸の状態などは、身体全体とつながっていることがあります。
今回、自分自身が幸田先生の治療を受けてみて、そのつながりを改めて自分の身体で感じました。
だからこそ、これからもオステオパスとして、顎だけを見るのではなく、顎と全身の関係性を丁寧に見ていきたいと思います。
特に、子どもの顎や口腔まわりの発達については、これからも学びを深めていきたい分野です。
子どもの頃からの顎の使い方、口の使い方、呼吸、姿勢。
そういったものが、身体全体の発達にどう関わっていくのか。
今回の体験を通して、顎口腔系の学びを臨床にもっと丁寧に活かしていきたいと、改めて思いました。
治療後の洋食屋ランチで感じたこと
治療が終わったあと、近くの洋食屋さんでランチを食べました。
普段なら何気なく食べている食事ですが、この日は少し違いました。
噛んだ時に、左側だけが先に当たるような感じがない。
「あ、普通に噛めるってこういう感じだったんだな」と、ランチを食べながらしみじみ感じました。
こういう変化は、他の人から見ると小さなことかもしれません。
でも、19年間ずっと違和感があった自分にとっては、本当に大きな変化でした。

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