変形性膝関節症で正座が難しい方へ|膝と全身の関係を見るオステオパシー

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膝の痛みが長引く時、膝だけが原因とは限らない

変形性膝関節症で正座が難しい方へ|膝と全身の関係を見るオステオパシー|京都オステオパシーセンターOQ 2F

今回は、70代の方の変形性膝関節症に関するケースです。

右膝が曲がりにくい、伸びにくいということで来院されました。膝の腫れや痛みがあり、整形外科では骨に大きな異常はないと言われたものの、痛み止めだけではなかなか良くならず、不安が残っていたそうです。

今回、このようなお声をいただきました。

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長く通っていただく中で、以前より膝の伸びが出やすくなり、何年もできていなかった正座も、久しぶりにできるようになってきました。

同じようなお悩みがある方へ

膝の痛み・変形性膝関節症の症状は、痛みが出ている場所だけでなく、姿勢・呼吸・歩き方・これまでの使い方が関係していることもあります。

「自分の場合はどこを見たらよいのか知りたい」という方は、LINEからお気軽にご相談ください。

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この変化は、膝だけを強く押したり、無理に曲げたりして起きたものではありません。
膝そのものの硬さを見ながらも、背骨、横隔膜、腹部、循環、筋膜のつながりまで含めて整えていった結果として見られた反応です。

以下のような方は、今回のケースと近い部分があるかもしれません。

変形性膝関節症で、膝の曲げ伸ばしがしにくい
正座ができなくなって何年も経っている
膝だけ治療しても、また痛みが戻る感じがある
痛み止めだけで様子を見ることに不安がある
強く押す施術より、身体全体を見てほしい

横隔膜・腹部・循環が膝の動きに関わることがある

この方の場合、最初に気になったのは膝だけではありませんでした。

身体全体を見ると、静脈系の流れ、つまり循環の戻りがあまり良くない印象がありました。そこで、横隔膜や胸郭周囲の緊張をゆるめ、腹部や腸のモビライゼーションも行いながら、体幹全体が動きやすい状態を目指しました。

膝の痛みで来ているのに、お腹や横隔膜を触る。
少し不思議に感じる方もいると思います。

ただ、横隔膜は呼吸だけでなく、体幹の安定や循環にも関わります。腹部が硬く、体幹の動きが小さくなると、歩く時や立ち上がる時に、膝だけで頑張るような使い方になりやすいことがあります。

膝は、単独で動いている関節ではありません。
足首、股関節、骨盤、背骨、呼吸、循環の中で、結果として負担を受けていることもあります。

長く続いた膝の痛みには、関節周囲の滑走性も確認する

もちろん、膝そのものへの介入も行います。

この方は、右膝の経過がかなり長く、何年も痛みを抱えていた背景がありました。こうした場合、関節周囲の組織が硬くなり、脂肪体や関節包、靱帯周囲、太ももの外側の組織などが動きにくくなっていることがあります。

施術では、外側広筋、膝外側の靱帯周囲、脂肪体、関節包などの状態を確認しながら、必要な部位にリリースを行いました。あわせて、膝関節自体のモビライゼーションも行っています。

ここで大切なのは、痛みを我慢させて強く動かすことではありません。

長く痛みがある膝は、身体が守ろうとして緊張していることがあります。強い刺激を入れるほど良くなるわけではなく、むしろ丁寧に反応を見ながら、動ける範囲を広げていく必要があります。

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施術中の会話は、必要な情報を取るために大切にしています

今回の口コミで、少し面白かったのが「先生も穏やかで無口」と書いていただいたことです。

自分では、そこまで無口なつもりはありませんでした。笑
必要なことは、きちんとお話ししています。

ただ、ご本人がこれまで受けてきた整体や整骨院では、施術者側がずっと話していることが多かったようです。その比較で、私は静かに感じられたのかもしれません。

もちろん、治療中のコミュニケーションはとても大切です。
痛みの出方、生活で困っている動作、不安に感じていること、施術中の反応。こうした情報は、施術の進め方を考えるうえで欠かせません。

一方で、話だけで終わってしまい、身体の変化が伴わないのであれば、それは専門家として十分ではないとも感じています。

必要な情報を取りながら、身体の変化もきちんと確認する。
その両方を大事にしています。

ですので、質問がある時は遠慮なく聞いてください。静かに見えても、全然聞いていただいて大丈夫です。

膝が動きやすい身体全体の条件を整える

膝だけを整えても、体全体の使い方が変わっていなければ、また同じ場所に負担が戻ることがあります。

たとえば、股関節がうまく使えていない。骨盤や背骨の動きが硬い。呼吸が浅く、体幹が固まっている。足首の動きが小さい。こうした条件が残っていると、歩くたびに膝が同じ負担を受け続けます。

だからこそ、膝そのものを見ながら、同時に全体との関係を見ます。

変形性膝関節症は、年齢や関節の変化が関わるため、すべてを一度で変えられるものではありません。けれども、膝にかかる負担の流れや、身体全体の使い方を見直すことで、日常生活の動き方が変わることはあります。

正座ができない、膝が伸びない、歩くと膝が重い。
そういった悩みがある方は、膝だけでなく、身体全体の中で何が起きているかを一度確認してみてもよいと思います。


よくある質問

変形性膝関節症でも、膝以外を見ることはありますか?

あります。膝の曲げ伸ばしには、股関節、足首、骨盤、背骨、呼吸や循環の状態が関係することがあります。膝だけでなく、負担が集まりやすくなっている背景も合わせて確認します。

正座ができない場合、無理に曲げる練習をした方がいいですか?

腫れや熱感がある時に無理に曲げると、かえって反応が強くなることがあります。まずは膝が伸びにくいのか、曲がりにくいのか、体重をかけた時に痛むのかを分けて確認することが大切です。

強く押したり、無理に動かしたりする施術ですか?

基本的には、身体の反応を見ながら無理のない範囲で進めます。長く痛みが続いている膝は防御反応が出やすいこともあるため、強さよりも、どの組織が動きにくくなっているかを丁寧に見ていきます。

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この記事を書いた人

大村颯太
・理学療法士
・健康科学修士
・発達ケア・アドバイザー上級

Sota Omura
・Physiotherapist
・Master of Health Science
・JEFPA Certified Foot Care Advisor
・Developmental Care Advisor

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