五十肩の痛みが落ち着いたあとも、肩を上げる・背中に手を回す・服を着るといった動きが戻りにくいと感じる方は少なくありません。
京都・中京区の京都オステオパシーセンターOQ 2Fでは、関節包や胸郭・背骨の硬さまで確認しながら、肩の動きを整える施術を行っています。
理学療法士・健康科学修士・発達ケア・アドバイザーの大村颯太が、五十肩後の肩の違和感に対する評価とセルフケアをご提供しています。
本記事では、痛みが引いたあとに動きが残る理由と、ご自宅でできる胸郭のゆるめ方を、研究報告を交えてお伝えします。
五十肩後の肩の動きが戻りにくい理由|京都・中京区のオステオパシー

五十肩の痛みが落ち着いてきたあとも、肩を上げる、背中に手を回す、服を着るといった動きがすっきり戻らないことがあります。
「もう半年くらい経つのに、なんとなく肩が重い」
「痛みは前より軽いけれど、良い方の腕と比べると動きが鈍い」
こういう状態は、単なる筋肉のこりだけでは説明しきれないことがあります。
五十肩の痛みが引いたのに動きが残る方へ
五十肩では、痛みが強い時期を過ぎたあとに、肩関節の中の組織が硬くなることがあります。いわゆる線維化です。
炎症が落ち着いていく過程で、身体は組織を修復しようとします。ただ、その反応が関節の中で強く残ると、関節包や靭帯、関節内の滑りが悪くなり、肩の最後の動きが出にくくなることがあります。
もし以下に当てはまる方は、肩の表面だけでなく、関節の奥の硬さも関係しているかもしれません。
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肩の痛みは落ち着いたのに、腕を上げると最後がつまる |
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背中に手を回す動きだけ、なかなか戻らない |
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ストレッチをしても、良い方の腕との差が残っている |
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半年経っても、肩の違和感がすっきりしない |
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肩だけでなく、背中や肋骨まわりも硬い感じがある |
慢性期の五十肩では関節の奥の硬さが残ることがある
一般的なストレッチやマッサージで変化しやすいのは、主に筋肉や表面の組織です。
もちろん、それも大切です。ただ、五十肩後に問題になりやすいのは、もう少し深い部分です。肩関節の袋である関節包、靭帯、関節内の滑り。こうした部分が硬くなると、腕を上げる、外に開く、背中に回すといった動きで制限が残りやすくなります。
この状態は、自分だけで取り切るのが難しいことがあります。僕自身が同じ状態になったとしても、関節の奥の引っかかりまで一人で完全に戻すのは、なかなか難しいだろうなと思います。
凍結肩では、関節包の線維化や拘縮によって、能動的にも受動的にも肩の可動域が制限されることが報告されています。痛みが落ち着いたあとも動きが残るのは、珍しいことではありません。
肩の問題の背景に背骨や胸郭の硬さが隠れていることもある
今回の60代男性のケースでは、肩の硬さだけでなく、身体全体の状態もかなり影響しているように見えました。
特に硬かったのは、胸椎の10番あたりから上部腰椎にかけての背骨です。背中の皮膚や皮下組織にも水分が滞っているような、少しむくんだような質感がありました。循環の流れが落ちている可能性も考えられます。
また、肋骨や胸郭は、息を吸った位置で止まっているような状態でした。こういう身体の使い方では、交感神経が優位になりやすく、肩や首まわりの力も抜けにくくなります。
だから今回は、肩だけをいきなり強く動かすのではなく、まず背骨の調整を中心に行いました。胸郭の調整も、今後必要に応じて見ていく必要があると感じています。
ご自宅でできる五十肩後の肩と胸郭のセルフケア|まず息を吐く
五十肩後の肩の違和感が残っている方は、肩を無理に伸ばす前に、胸郭の緊張をゆるめるところから始めるのも一つです。特に、息を吸った状態で肋骨が固まっている方は、吐く練習だけでも肩まわりの力みが変わることがあります。
やり方はシンプルです。
- 1仰向けで膝を立てます。
- 2胸とお腹に手を置きます。
- 3鼻から軽く吸い、口から細く長く吐きます。
- 4吐くときに、肋骨が少し下がる感覚を探します。
- 5肩に力が入らない範囲で、5〜8呼吸ほど行います。
そのあと、痛みが強く出ない範囲で、壁に手を添えながら肩をゆっくり上げる練習をしてみてください。背中に手を回す動きも、タオルを使って軽く確認する程度で十分です。
無理に可動域を広げようとすると、かえって肩の表面の筋肉が緊張してしまうことがあります。大事なのは「伸ばすこと」よりも、「力が抜けた状態で動ける範囲を増やすこと」です。
ただし、2週間ほど続けても変化が乏しい場合や、痛み・しびれが強くなる場合、ご自身で続けることに不安がある場合は、無理に続けず専門家にご相談ください。背景に別の問題が隠れていることもあり、適切な評価のうえで方針を組み直したほうが回復が早いケースもあります。
2週間ほど続けても変化が乏しい場合や、痛み・しびれが強くなる場合は、無理に続けず一度ご相談ください。LINEでお気軽にご相談いただけます。
半年残る肩の違和感は京都・中京区のオステオパシーへ
今回の施術では、背骨の調整を行ったあと、肩の筋肉へのアプローチと、肩関節内の調整を行いました。
肩関節の中では、上腕骨が肩甲骨に対して後方へうまく下がらないように固まっていました。その部分をリリースすると、肩の動きはかなりスムーズになりました。体感としては、8〜9割ほど関節の動きが戻った印象です。
ただ、完全には取り切れていません。慢性期の五十肩では、線維化している部分をしっかり取りにいく時間が必要です。今回も、あと1〜2回は来ていただくようにお伝えしました。
五十肩は、痛みが引いてきたあとが意外と大事です。肩の最後の動きが残っている方は、肩だけでなく、背骨・胸郭・呼吸・関節内の滑りまで含めて確認していく必要があります。
京都・中京区で五十肩後の肩の動きにお悩みの方は、京都オステオパシーセンターOQまでご相談ください。理学療法士・健康科学修士・発達ケア・アドバイザーの大村颯太が、身体全体のつながりを見ながら、無理のない回復の道筋を一緒に考えていきます。

参考文献
- Kelley, M. J., Shaffer, M. A., Kuhn, J. E., Michener, L. A., Seitz, A. L., Uhl, T. L., Godges, J. J., & McClure, P. W. (2013). Shoulder pain and mobility deficits: Adhesive capsulitis. Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, 43(5), A1–A31. https://doi.org/10.2519/jospt.2013.0302
- Le, H. V., Lee, S. J., Nazarian, A., & Rodriguez, E. K. (2017). Adhesive capsulitis of the shoulder: Review of pathophysiology and current clinical treatments. Shoulder & Elbow, 9(2), 75–84. https://doi.org/10.1177/1758573216676786
- Page, M. J., Green, S., Kramer, S., Johnston, R. V., McBain, B., Chau, M., & Buchbinder, R. (2014). Manual therapy and exercise for adhesive capsulitis (frozen shoulder). Cochrane Database of Systematic Reviews, 2014(8), CD011275. https://doi.org/10.1002/14651858.CD011275
- Pandey, V., & Madi, S. (2021). Clinical guidelines in the management of frozen shoulder: An update! Indian Journal of Orthopaedics, 55(2), 299–309. https://doi.org/10.1007/s43465-021-00351-3
よくあるご質問
Q. 五十肩の痛みは引いたのに、肩の動きが戻らないのはなぜですか?
A. 炎症が落ち着く過程で、関節包や靭帯といった関節の奥の組織が硬く残ることがあります。筋肉のこりだけでは説明しきれず、関節内の滑りや胸郭・背骨の状態も関係していることがあります。
Q. 自宅でやってはいけない動きはありますか?
A. 鋭い痛みが出る、または翌日まで痛みが残る可動域の練習は、今の肩には刺激が強すぎる可能性があります。無理に伸ばそうとせず、力が抜けた状態で動ける範囲にとどめてください。
Q. セルフケアを続けても変化がない場合はどうすればよいですか?
A. 2週間ほど続けても変化が乏しい場合や、痛み・しびれが強くなる場合は、無理に続けず一度ご相談ください。背景に別の問題が隠れていることもあり、評価のうえで方針を組み直したほうが回復が早いケースもあります。
Q. 施術は肩だけを診てもらえますか?
A. 京都オステオパシーセンターOQ 2Fでは、肩だけでなく背骨・胸郭・呼吸・関節内の滑りまで含めて確認します。今回のケースでも、まず背骨の調整を中心に行ったうえで肩へのアプローチを行いました。
Q. 予約や相談はどうすればよいですか?
A. LINEでのご相談がもっとも手軽でおすすめです。次にWEB予約、お電話でのご相談も承っています。五十肩後の肩の違和感について、お気軽にお問い合わせください。

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