脊柱管狭窄症術後は、圧迫の改善とともに症状が軽くなることもありますが、歩行距離、体力、姿勢の安定、しびれの残り方には個人差があります。長く前かがみで過ごしてきた身体では、術後すぐに自然な歩き方へ戻りにくいこともあります。
術後の回復では、「手術が終わったこと」だけでなく「安心して歩き続けられること」が大切です。OQでは、脊柱管狭窄症術後の状態を身体全体のつながりの中で整理し、無理の少ない回復と再発予防を支えていきます。
術後は、主治医の指示のもとで歩行練習、体幹訓練、日常生活の再開を段階的に進めていくことが一般的です。神経の圧迫が減っても、長く続いたしびれや筋力低下、体力低下がすぐに解消するとは限りません。
また、長年の前かがみ姿勢や活動量の低下が残っていると、歩ける距離が伸びにくかったり、立位で不安定さを感じたりすることがあります。そのため、術後は全身で支える感覚を少しずつ取り戻していくことが大切です。
OQでは、脊柱管狭窄症術後を「腰の通り道の問題が終わった後の状態」とだけは捉えません。股関節が動きにくい、骨盤で支えにくい、胸郭が硬い、歩行のリズムが小さくなっている、といった全体の使い方の積み重ねが、歩きにくさやしびれの残り方として表れていることがあります。
症状だけでなく身体全体を見る視点を大切にしながら、神経が刺激されにくく、歩き続けやすい状態を目指します。しびれの出にくさだけでなく、立ちやすさや外出のしやすさも整えていくイメージです。
前かがみで固まりやすかった身体を、腰だけでなく骨盤や股関節も使える状態へ少しずつ整えていきます。
歩幅、体重移動、立位の安定などを確認しながら、無理なく歩き続けやすい状態を目指します。
歩行を支える体幹機能や呼吸の使い方を整え、必要以上に腰へ負担が集まりにくい形へつなげます。
症状の残り方に合わせて、お尻や脚の負担を整理し、日常生活での動きやすさを少しずつ広げていきます。
その方の状態に合わせて、歩行や立位を支えるためのセルフケアや生活上の工夫をお伝えします。
段階的に、動きの質を整える
退院後や保険リハビリ後の時期は、初期段階では1週間に1回程度でご来院いただくことが多いです。
状態にあわせて、2週間に1回 ▶ 3週間に1回 ▶ 1〜3ヶ月に1回と少しずつ間隔を広げながら、外出しやすさや歩行の安定を目指していきます。
歩き続けやすい身体づくりへ
状態が落ち着いてからも、体力維持や転倒予防、再発予防のために1〜3ヶ月に1回程度のメンテナンスをご提案することがあります。
その都度細かく整え続けるというより、歩きやすさや立ちやすさを保つための確認としてご利用いただくイメージです。
歩くことへの自信を少しずつ取り戻すために
脊柱管狭窄症術後は、症状が軽くなっても「どこまで歩いて大丈夫か」が分かりにくく、不安から活動量が落ちやすいことがあります。
急いで元に戻そうとするよりも、まずは今の身体で安全にできる歩き方や休み方を整理していく方が、結果として回復が落ち着きやすいことがあります。
焦らず、無理の少ない形で一緒に整えていきましょう。
術前の状態や症状の見方を見たい方はこちらもご覧ください。
Symptoms 坐骨神経痛とオステオパシー脚のしびれを広い視点で見たい方は、あわせて参考になります。
Symptoms 腰椎椎間板ヘルニア術後別の術後ページも見たい方はこちらもどうぞ。
理学療法士・健康科学修士。術後の歩きづらさやしびれのお悩みに対して、身体全体のつながりと日常動作の両面から、無理の少ない回復をサポートしています。
※当院で行うのは、自費での施術と身体づくりのサポートです。医療機関での診断や治療に代わるものではありません。
※保有資格として理学療法士を取得していますが、当院では保険診療ではなく、自費での施術を行っています。

