「また中耳炎になりました」——小児科でそう言われるたびに、抗生剤をもらって帰る。それを繰り返していませんか?
中耳炎は子どもの病気の中でも特に多く、3歳までに約80%のお子さんが少なくとも1回は経験すると言われています。でも、「なぜうちの子ばかり繰り返すのか」——その問いに答えてくれる人は、意外と少ないかもしれません。
こんな様子はありませんか?

- 耳を触る・引っ張る
- 夜中に急に泣き出す
- 熱が下がっても機嫌が悪い
- 「聞こえにくそう」と感じることがある
- 風邪のたびに中耳炎になる
- 鼻水がなかなか止まらない
なぜ子どもは中耳炎になりやすいのか
耳管の角度の問題
大人の耳管は鼻から耳に向かって約45度の角度で上がっています。この角度のおかげで中耳の分泌物は重力で自然に排出されます。しかし子どもの耳管はほぼ水平。排出がうまくいきにくい構造になっています。
この角度は成長とともに変化し、7〜8歳頃にかけて大人に近い角度へと発達します。繰り返す中耳炎が学童期に減っていくのは、この構造的な変化が大きな理由です。
側頭骨の発達
耳管は側頭骨の中を通っています。子どもの側頭骨はまだ完全には骨化しておらず、出産時のストレスや生後の頭位によって配列に微妙な偏りが生じると、耳管の開閉メカニズムに影響が出る可能性があります。
リンパドレナージの停滞
中耳周辺のリンパ液の流れも重要です。頭頸部のリンパドレナージがスムーズでないと、感染した分泌物の排出が遅れ、炎症が長引きやすくなります。
OQのオステオパシーではこう考えます
中耳炎の原因は耳の中だけにあるのではありません。OQでは、耳管の排出に関わる構造全体を評価します。
- 側頭骨の評価:パーツの配列と可動性を確認し、耳管機能への影響を調べます
- 頭蓋底の評価:後頭骨と側頭骨の関係、蝶形骨との連動を確認します
- 頸椎と頸部筋膜:リンパドレナージに影響する緊張パターンを見ます
- 口蓋の評価:口蓋帆張筋は耳管の開閉に関わる筋肉です
ご家庭でできること
- 鼻のケア:鼻水をこまめに吸引し、鼻腔の通りを確保する
- 授乳・ミルクの姿勢:水平に寝かせたまま飲ませると耳管に逆流しやすい。少し頭を高くした姿勢で
- 受動喫煙を避ける:タバコの煙は中耳炎のリスクを高めます
受診が必要なサイン:高熱が続く、耳から液体が出てきた、顔の動きに左右差がある場合は、まず小児科・耳鼻科を受診してください。
よくある質問
Q. 中耳炎の急性期でも施術を受けられますか?
急性期はまず小児科・耳鼻科での治療を優先してください。急性症状が落ち着いた後、繰り返す中耳炎の構造的な背景に対応するのがオステオパシーの役割です。
Q. 何回くらいで変化が見られますか?
2〜3回の施術で、中耳炎の頻度や回復の速さに変化が見え始めることが多いです。半年〜1年のスパンで見ていただくと良いです。
Q. チューブ留置術を勧められています。オステオパシーで代替できますか?
チューブ留置術は医学的に適応がある場合の有効な選択肢であり、オステオパシーで代替するものではありません。構造的な環境を整えることで再発予防に役立つ可能性があります。
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京都オステオパシーセンターOQ
〒604-8366 京都府京都市中京区七軒町466
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お子さまの初回:60分枠 5,500円+初診料2,200円(中学生以下)
担当:坂田雄亮(院長・1階)
英国スウォンジー大学オステオパシー学士(BSc Ost)。ベルギーmorphologicumにてアジア人唯一のEVOST修了。小児オステオパシーを専門の一つとしています。
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