おっぱいがうまく飲めない——吸啜障害・授乳困難とオステオパシー
「母乳をあげたいのに、うまく飲んでくれない」——その悩み、自分の飲ませ方のせいだと思っていませんか?赤ちゃんの「飲む力」には、頭蓋の構造が深く関わっていることがあります。
赤ちゃんの「飲む」メカニズム
母乳を飲む動作は、複数の構造が同時に連動する精密な協調運動です。舌・下顎・舌骨・口蓋・後頭骨——これらが連動して「吸う・飲む・呼吸する」の3つを同時にこなしています。どれか一つでも動きに制限があると、吸啜のリズムが乱れます。
こんな様子はありませんか?
- おっぱいに吸い付くのが下手、すぐ離してしまう
- 片方の乳房だけ飲みにくそう
- 飲んでいる最中にむせたり、咳き込んだりする
- 授乳に毎回40分以上かかる
- 授乳中に怒ったように泣く
- お母さんの乳首が痛い・傷つく
- 体重の増えが悪い
なぜ頭蓋が関係するの?
赤ちゃんの後頭骨は、出生時にはまだ4つのパーツに分かれています。この4つのパーツの間を、舌を動かす神経(舌下神経)や嚥下をコントロールする神経(迷走神経)が通っています。
出産時——特に長時間の分娩、急速な分娩、吸引・鉗子分娩——では、後頭骨に圧縮力がかかることがあります。この圧縮が神経の通り道を微妙に狭めると、舌の動きや嚥下のリズムに影響が出ることがあります。Carreiro博士の研究でも、後頭骨4パーツの配列の乱れが授乳パターンの乱れとして観察できることが示されています(Pediatric Manual Medicine, Ch.2)。
OQのアプローチ
坂田が行うこと
- 原因の見極め——舌小帯短縮症・ポジショニング・頭蓋の問題を丁寧に分けて評価
- 後頭骨と頸椎の評価——後頭骨4パーツの配列と環椎後頭関節の動きを触診
- 穏やかな頭蓋テクニック——数グラムの圧で後頭骨の圧縮を解放し、舌骨・下顎の連動を回復
- 必要に応じて専門家と連携——助産師・小児科医・歯科医との連携も行います
多くの場合、1〜3回の施術で変化が見え始めます。「吸い付きが力強くなった」「片方だけ嫌がっていたのが両方飲めるようになった」「授乳時間が短くなった」といった声をよくいただきます。施術はお母さんの腕の中や授乳中の状態で行うことも可能です。
赤ちゃんの月齢と気になる症状をお知らせいただけるとスムーズです。
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