「うちの子、土踏まずがないけど大丈夫?」「扁平足っぽいけれど、いつまで様子を見てよいの?」——子どもの足について不安を感じる親御さんは少なくありません。
子どもの扁平足は、成長の途中では珍しくない一方で、年齢や症状によっては一度しっかり見ておきたいケースもあります。この記事では、土踏まずはいつ育つのか、どんな場合に注意したいのか、ご家庭でできる足育には何があるのかを、大村がわかりやすく解説します。
子どもの扁平足は大丈夫?
生まれたばかりの赤ちゃんの足には、脂肪が多く土踏まずがはっきり見えないことが一般的です。これは異常ではなく、発達の途中でよく見られる自然な状態です。歩き始めてから足の筋肉や足裏の感覚が育つことで、土踏まず(内側縦アーチ)は少しずつ形づくられていきます。
そのため、小さい子どもに土踏まずがないからといって、すぐに問題とは限りません。まず大切なのは、「年齢に対して自然な範囲かどうか」「痛みや疲れやすさ、歩き方の癖を伴っていないか」を一緒に見ることです。
土踏まずはいつ育つ?
一般的には、6〜7歳ごろまでにアーチがはっきりしてくることが多いとされています。それまでの扁平足は、生理的な発達の一部として見られることが多く、自然に変化していくケースも少なくありません。
一方で、7〜8歳以降も扁平足が目立つ場合や、歩くと疲れやすい、転びやすい、足首・膝・股関節まわりの負担が強い場合は、足の使い方や全身のバランスも含めて確認しておく意味があります。
こんな場合は一度みておきたいサイン
次のような様子がある場合は、足だけでなく姿勢や歩き方も含めて一度見ておくのがおすすめです。
- 8歳以降も土踏まずがほとんど見られない
- 歩くと疲れやすい・すぐ抱っこを求める
- 足首・膝・股関節の痛みや違和感を訴える
- つま先歩き、内股、外股などの癖が強い
- 靴の内側だけが極端にすり減る
- 転びやすい、片足立ちが苦手などバランス面が気になる
足のアーチがうまく働かない状態が続くと、足部だけでなく膝・股関節・腰へも負担が波及することがあります。だからこそ、「足だけを見る」のではなく、全身の使い方の中で考えることが大切です。
足育でできること
「足育」とは、子どもの足の発達を支えるための取り組みの総称です。特別なことをするというより、日常生活の中で足裏の感覚や足指の使い方を育てることが基本になります。

裸足で遊ぶ時間をつくる
芝生・砂・マットなど、いろいろな感触を足裏で感じることで、足裏の感覚入力が増え、足の筋肉も使いやすくなります。
足に合った靴を選ぶ
大きすぎる靴、小さすぎる靴、かかとが柔らかすぎる靴は、足の安定を邪魔することがあります。かかとが安定し、足指が広がりやすい靴を選ぶことが大切です。
足指を使う遊びを取り入れる
タオルを足指でたぐり寄せる、足指で物をつかむ、片足立ちやバランス遊びを取り入れるなど、楽しみながら足を使う経験を増やしていきます。
OQでできること
OQでは、子どもの足だけを見るのではなく、歩き方・姿勢・全身のバランスを含めて評価していきます。扁平足があっても、問題なく発達しているお子さんもいれば、足の使い方の癖が全身に影響しているお子さんもいるため、状態に応じた見立てが大切です。

足部・歩行の評価
土踏まずの状態だけでなく、立ち方・歩き方・重心のかけ方・左右差などを確認します。
足裏感覚・足指の使い方のサポート
足裏の感覚入力や足指の使い方を、お子さんに合わせた形で取り入れていきます。遊びの中でできる工夫もお伝えします。
親御さんへの日常アドバイス
靴の選び方、ご家庭での遊び方、日常で気をつけたいポイントなどを、実践しやすい形でお伝えします。
よくあるご質問
Q. 子どもの扁平足はそのままでも大丈夫ですか?
A. 小さい時期には自然なことも多いため、すぐに問題とは限りません。ただし、年齢に対して目立つ場合や、疲れやすさ・痛み・歩き方の癖を伴う場合は一度確認しておくと安心です。
Q. 土踏まずは何歳ごろまでに育ちますか?
A. 一般には6〜7歳ごろまでに少しずつはっきりしてくることが多いとされています。ただし個人差があるため、足の見た目だけでなく、動きや生活上の困りごともあわせて見ていきます。
Q. 扁平足だと運動は控えた方がよいですか?
A. 必ずしもそうではありません。むしろ、足を使う経験が発達を助けることもあります。ただし、痛みが強い場合や疲労が強い場合は、やり方や量を見直した方がよいことがあります。
Q. インソールは必要ですか?
A. すべてのお子さんに必要というわけではありません。足の状態、歩き方、年齢、困りごとの内容によって考え方が変わるため、必要性は個別に判断していくのがよいと思います。
まとめ
子どもの扁平足は、成長途中では珍しくない一方で、年齢や症状によっては丁寧に見ておきたいサインになることがあります。土踏まずがあるかどうかだけでなく、歩き方、姿勢、疲れやすさ、痛みの有無を含めて見ていくことが大切です。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
参考文献
- Pfeiffer M, et al. Prevalence of flat foot in preschool-aged children. Pediatrics. 2006;118(2):634–639.
- Uden H, et al. Paediatric flexible flat foot; how are we measuring it? J Foot Ankle Res. 2017;10:37.
- Tenenbaum S, et al. Flexible flatfoot in children. J Orthop Sci. 2013;18(5):750–756.
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