「中学生の娘が側弯症と診断された」「経過観察と言われたが何もしなくていいのか不安」——思春期側弯症(Adolescent Idiopathic Scoliosis:AIS)に悩む親御さんからこうした声をよく聞きます。
この記事では、思春期側弯症の特徴・進行リスク・OQで取り組めることを解説します。
思春期側弯症とは
思春期側弯症(AIS)は、10歳以上の思春期に発症する特発性側弯症です。女子に多く、男女比は1:7〜8とされています。成長のスパート期(月経開始前後)に進行が速くなりやすく、定期的な経過観察が欠かせません。
コブ角10〜20度の軽度であれば経過観察が中心ですが、放置すると成長とともに急速に悪化するケースがあります。
「経過観察」だけでよいのか

病院では「今は経過観察で」と言われることが多いですが、何もしないことで進行を許してしまうリスクもあります。エビデンスに基づく運動療法(シュロス法など)は、10〜20度の軽度側弯症において進行予防に有効とされており、欧州では標準治療の一部として推奨されています。
OQでのアプローチ
OQでは、思春期側弯症に対して以下のアプローチを行います。

姿勢・脊椎・呼吸の評価
立位・前屈・呼吸パターンを評価し、側弯の特徴(凸側・凹側・回旋の方向)を把握します。
側弯体操
脊椎の伸長・三次元的な修正・呼吸を組み合わせた運動をご指導します。家庭でも継続できるホームプログラムもお伝えします。
オステオパシー施術
脊椎・肋骨・骨盤・筋膜の動きを整え、不均等な負荷を軽減します。痛みや呼吸のしにくさの改善にも対処します。
装具療法との並行サポート
コルセット(装具)を使用している場合も、装具と並行して体幹機能を高める運動指導を行います。
生活・スポーツのアドバイス
部活・日常生活での注意点、姿勢の取り方をお伝えします。スポーツは基本的に続けられます。
まとめ
思春期側弯症は「経過観察」のあいだにも進行する可能性があります。エビデンスに基づいた運動療法と施術を早期から組み合わせることが、進行予防につながります。「何かできることをしたい」と感じている親御さん・ご本人はOQにご相談ください。
参考文献
- Weinstein SL, et al. Effects of bracing in adolescents with idiopathic scoliosis. N Engl J Med. 2013;369(16):1512–1521.
- Kuru T, et al. The efficacy of three-dimensional Schroth exercises in adolescent idiopathic scoliosis. Clin Rehabil. 2016;30(2):181–190.
- Negrini S, et al. 2016 SOSORT guidelines. Scoliosis Spinal Disord. 2018;13:3.
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