脊髄小脳変性症では、ふらつきや歩きにくさ、姿勢の不安定さが少しずつ日常に影響しやすくなります。外出や人前での動作が不安になり、活動量が落ちてしまうことも少なくありません。
OQでは、転倒しやすい場面や代償動作を含めて身体全体を見直し、今ある機能を長く活かせるよう支えます。主治医のフォローと並行しながら、無理の少ない動き方を整理していきます。
脊髄小脳変性症(SCD)は、小脳や脊髄の神経細胞が徐々に変性していく進行性の神経難病です。主な症状は、運動失調、構音障害、嚥下障害、自律神経症状などです。
神経内科での診断・経過観察、対症療法としての薬物治療、保険診療リハビリ、装具療法などが行われます。保険リハビリの頻度・期間制限の中だけで動作の質と転倒予防を続けることは簡単ではありません。
私たちは神経の変性そのものを止める立場ではありません。今ある機能を最大限に活かし、動きやすい身体の環境を整え、転倒や二次障害を予防する立場です。
運動失調を補おうとして生じる代償動作は、生活に必要である一方で、肩・首・腰への負担も増やします。これらを定期的に整えることが、生活の質の支えになります。
姿勢と体幹の安定性向上
安定した姿勢づくりを通じて、運動失調の影響を小さくする土台を整えます。
関節可動域の維持と拘縮予防
股関節・膝・足関節・肩・首を丁寧に動かし、補助具を使いやすい身体の状態を保ちます。
歩行分析と歩き方の最適化
歩幅・足の運び・体幹の使い方を観察し、ふらつきが少なくなる動作パターンを一緒に整理します。
動的バランスと転倒予防
方向転換・段差越え・立ち上がりなど、転倒リスクの高い動作を安全な形に整えます。
代償動作による二次的な負担のケア
肩・首・腰の緊張や痛みを整え、日常動作の負担を和らげます。
ご家族・支援者へのセルフケア指導
家庭でできるストレッチや環境づくり、声かけの仕方を共有します。

状態と進行ペースに合わせた頻度
初期の集中期は、おおよそ1〜2週に1回のペースをお勧めしています。
体調の波や介助状況を確認しながら、無理のない頻度を設計します。

長期に寄り添うメンテナンス
状態が安定している時期は、2〜4週に1度のメンテナンスに切り替えることをお勧めしています。
転倒予防や代償動作の負担軽減、ご家族の安心につながる定期ケアを大切にしています。

長い旅路を、共に歩む
進行を止めることはできなくても、今できることを丁寧に続け、動ける範囲を大切にすることには一緒に取り組めます。
不安を一人で抱え込まず、周囲とつながりながら進めていきましょう。
理学療法士・健康科学修士。神経難病や歩行のお悩みに対して、局所だけでなく身体全体のつながりと日常動作の両面から、無理の少ない身体づくりをサポートしています。
※ 保有資格として、理学療法士を取得していますが、当院では整体師として活動しています。
※ 当院で提供するサービスは施術や運動指導であり、医療機関が提供するリハビリとは異なります。

