上腕骨近位端骨折の術後は、骨がついても肩の挙上や後ろに手を回す動作が戻り切らず、生活の不便が残りやすい時期があります。夜間痛や姿勢の崩れが続くことも少なくありません。
OQでは、肩関節だけでなく肩甲骨・胸郭・頸部・体幹の連動まで含めて見直します。肩甲帯全体の動きが気になる方は、鎖骨骨折術後のページもあわせてご覧ください。
上腕骨近位端骨折は、転倒などで肩を強く打ったときに起こりやすい骨折です。術後や保存療法後も、挙上制限・外旋制限・夜間痛・結髪や結帯動作の困難が長く残ることがあります。
医療機関では、画像確認、段階的な可動域訓練、筋力訓練、日常動作の再獲得が行われます。保険リハビリ終了後も、生活での使いにくさが残るケースは少なくありません。
術後の目標は「腕が上がること」だけではなく、安心して肩を使えることです。固定後は「動かして大丈夫か」という不安が、可動域以上に動作を止めることがあります。
OQでは、肩関節周囲の硬さに加えて、肩甲骨・胸郭・頸部・反対側の代償まで含めて整えます。整形外科的な評価と並行しながら、日常で使える肩へ近づける役割を担います。
肩甲骨と上腕骨の動きの再教育
腕を上げるときの肩甲骨と上腕骨の連動を整え、引っかかり感や挙上制限を和らげます。
胸郭・頸部・体幹の連動調整
肩をかばうことで生じた首や胸郭の緊張を整え、上半身全体で支える感覚を取り戻します。
日常動作の段階的な再獲得
結髪・結帯・洗髪・着替えなど、生活で必要な動きを一つずつ再構築します。
再転倒・再骨折の予防
体幹や下肢の安定性も含めて整え、再転倒や反対側への負担増加を予防する視点で進めます。

段階的に動作の質を整える
退院後・保険リハ卒業後は、おおよそ1週間に1回のペースをお勧めしています。
状態が安定してきたら、少しずつ間隔を広げていきます。

長く腕を使える身体づくり
状態が安定してきたら、2〜4週に1度のメンテナンスに切り替えることをお勧めしています。
姿勢や反対側の負担も含めて、長く腕を使える身体づくりを支えます。

動き続けることが、回復を支える
術後の数か月の取り組みが、その後の腕の使いやすさを大きく左右します。
焦らず、今の身体に合った範囲で動ける時間を一緒に積み重ねていきましょう。
理学療法士・健康科学修士。骨折後の肩の可動域や姿勢の再構築に対して、局所だけでなく身体全体のつながりと日常動作の両面から、無理の少ないサポートを行っています。
※ 保有資格として、理学療法士を取得していますが、当院では整体師として活動しています。
※ 当院で提供するサービスは施術や運動指導であり、医療機関が提供するリハビリとは異なります。

