ブログ
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足底筋膜炎・外反母趾——裸足で進化した足が現代の靴と地面に負けている
朝起きて最初の一歩が激痛——足底筋膜炎の典型的な訴えだ。あるいは、親指の付け根が外側に曲がり始めた外反母趾。どちらも「靴のせい」と言われることが多いが、進化医学的にはもっと根本的な問いがある。なぜ現代人の足はこれほど靴に適応できないのか。 ... -
坂田執筆ブログ
Survival of the Sickest——病気の遺伝子がなぜ消えなかったのか
「Survival of the Sickest(翻訳:迷惑な進化)」——シャロン・モアレムの著書のタイトルだが、これは進化医学の重要な逆説を指す。なぜ「病気になりやすい遺伝子」は自然選択によって消えなかったのか。 鎌状赤血球貧血とマラリアの「ダブルエッジ」 最も... -
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自己免疫疾患——免疫が「敵」を失った結果、自分を攻撃し始めた
リウマチ、橋本病、1型糖尿病、クローン病——自己免疫疾患は現代に急増している。なぜ免疫システムは自分自身を攻撃するようになったのか。進化医学はこの問いに、衝撃的な答えを用意している。 免疫は「敵のいない戦場」に配備されてしまった 人間の免疫シ... -
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痛みの慢性化——中枢性感作という神経系の「音量上昇」
ケガが治ったはずなのに、痛みだけが残り続ける。3か月、6か月、1年——「異常なし」と言われるのに体はずっと痛い。これが慢性痛の現実だ。なぜ痛みは慢性化するのか。 痛みは「組織の損傷」を反映していない 急性痛は「組織が傷ついている」というシグナル... -
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虫垂は「無用の長物」ではなかった——腸内細菌の避難所という新視点
虫垂炎になったら手術で取り除けばいい——そう思われてきた虫垂だが、「無用の長物」という評価は現代では過去のものになりつつある。進化医学的に見ると、虫垂は「退化した器官」ではなく、「機能が変化した器官」だ。 虫垂は腸内細菌の「避難所」だった ... -
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過呼吸・パニック発作——CO2感受性という進化的システムの誤作動
突然、息が苦しくなる。心臓がドキドキする。手足がしびれる。「死ぬかもしれない」という恐怖——過呼吸・パニック発作は、「精神的に弱い人がなるもの」ではない。進化医学的に見ると、これは非常に合理的な生存メカニズムが誤作動している状態だ。 CO2感... -
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8時間連続睡眠は近代の発明——二相性睡眠と不眠の再定義
「8時間眠れない自分はおかしい」と思っている人は多い。でも実は、「8時間連続睡眠」という概念そのものが、歴史的にはごく最近の発明だ。 人類の祖先は「二相性睡眠」をしていた 歴史家のA・ロジャー・エキルチは、産業革命以前のヨーロッパでは「二相性... -
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男性不妊・精子数が50年で半減した理由——環境ホルモンと進化的ミスマッチ
世界的に精子数・精子の質が低下していることが複数の研究で報告されている。1973年から2011年の間に、西洋諸国の男性の精子濃度が約52%低下したというメタ分析がある。50年で半減——これは人類が経験したことのない速度の変化だ。 なぜ精子は減っているの... -
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産後うつを進化医学から読む——孤独な産後は人類の設計にない
産後にひどく落ち込む。涙が止まらない。赤ちゃんへの愛情がわかない気がする——産後うつは「育て方の問題」でも「心の弱さ」でもない。進化医学的に見れば、現代の出産・産後環境がいかに「人間の設計から外れているか」が見えてくる。 人類の進化史におけ... -
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親知らず・歯列不整——顎が縮んで歯が収まらない進化的理由
歯列矯正は今や多くの子どもが経験する時代になった。でも、狩猟採集時代の頭蓋骨を見ると、歯列不整はほとんどない。8本の臼歯がきれいに並び、親知らずも普通に生えている。何が変わったのか。 顎は「使われることで大きくなる」器官だ 骨は荷重負荷に応...