オステオパシーはどんな症状に対応できるの?
はじめに
「オステオパシーって、どんな症状に対応できますか?」というご質問を、患者さんからよくいただきます。いろいろな治療院や病院を回っても、はっきりした説明が得られなかったり、原因がよく分からないまま不安が残っていたりする方も少なくありません。今回は、オステオパシーがどのような考え方で身体を見ているのかを整理しながら、対応し得る症状の考え方をできるだけ分かりやすくお伝えします。
第一章:対応症状は「すべて」なのか?という問いへの答え
結論から言うと、オステオパシーは「この症状ならOK、この症状はNG」というふうに症状名で線引きをしていく医学体系ではありません(もちろん緊急性の高い病態など禁忌事項はあります)。オステオパシーの創始者であるA.T. Stillは、オステオパシーを症状を追いかけるものとしてではなく、身体の全体性と構造のつながりを重視するものとして語ったとされています。だからこそ、症状を入口にしながらも、最終的に見ていく対象は症状そのものではなく、身体がどのような状態で、その症状が生まれているのかという「からだ全体の条件」になります。
第二章:構造という糸口で介入できる病態の幅
オステオパシーでは、構造や形、つまり姿勢や関節の動き、筋膜の張力、呼吸のパターン、内臓や胸郭周囲の可動性といった要素を評価し、そこに生じている機械的ストレスをできるだけ減らしていきます。その結果として、肩こりや腰痛などの筋骨格系の悩みだけでなく、小児の頭の形や発達に関する悩み、妊娠中や産後の不調、更年期の不調、呼吸器系や内科的な不調など、幅広い相談につながることがあります。もちろん、すべてがオステオパシー単独で解決できるという意味ではなく、医療機関での検査や診断が必要なケースもあります。ただ、構造の問題が背景に関与している場合には、別の切り口として役立つ可能性があります。
第三章:症状ではなく「体そのもの」を見るという前提
症状は結果であり、その背景にあるストレスや負担のかかり方を整えることが、オステオパシーの仕事だと考えています。つまり、私たちが扱うのは症状名ではなく、症状が生まれやすい身体の条件です。そのため、同じ「腰痛」という言葉でも、背景にある構造の問題は人によって全く違いますし、逆に別々の症状に見えても、共通する負担のパターンが隠れていることがあります。
おわりに
今回は「オステオパシーはどんな症状に対応できるの?」という疑問に対して、症状名ではなく構造を糸口に身体全体を評価するという考え方を中心にお伝えしました。現実的には、臨床家の経験や得意分野によって対応の幅は変わります。私自身も理学療法士としての経験があるため、現時点では筋骨格系や神経系の悩みの比重が高い一方で、今後はその他の症状にも対応の幅を広げていきたいと考えています。もし「こんな症状でも相談していいのかな」と迷うものがあれば、遠慮なくご相談ください。
参考文献
(Franke et al., 2014) Osteopathic manipulative treatment for nonspecific low back pain: a systematic review and meta-analysis
(Cholewicki et al., 2022) The Effects of Osteopathic Manipulative Treatment on Pain and Disability in Patients with Chronic Neck Pain: A Single-Blinded Randomized Controlled Trial
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京都 中京区 めまい、頭痛、産前産後、不妊、
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