テニス肘・上腕骨外側上顆炎は、肘の外側にある筋肉や腱の付着部に負担が集まり、持つ、ひねる、つまむといった動作で痛みが出やすくなる状態です。テニスをしていない方でも、家事や仕事、パソコン作業の積み重ねで起こることがあります。
長引く方では、肘そのものだけでなく、手首や肩、体幹の使い方まで含めて負担が積み重なっていることがあります。痛い場所だけを追うのではなく、どこに力が集まりやすいのかを整理していくことが大切です。
一般的には、湿布や消炎鎮痛薬、サポーター、注射、物理療法、ストレッチ指導などが行われます。痛みの強い時期に症状を落ち着かせるうえで大切な方法です。
一方で、症状が長引いている方では、肘だけを休ませても、手首や肩に同じ負担のかかり方が残っていると戻りやすいことがあります。
OQでは、テニス肘を「肘の外側だけの炎症」とは捉えません。手首の使い方、前腕の張り、肩甲骨の動き、体幹の安定性が重なって、結果として肘の外側に負担が集まっていることがあります。
そのため、肘だけを強く刺激するのではなく、前腕から肩、背中まで含めて整えながら、痛みが出にくい身体の使い方へつなげていきます。症状だけでなく身体全体を見るのがOQの基本の考え方です。
肘だけでなく、手首、肩、背骨、下半身まで含めた連動を見ながら、局所にかかる負担を減らしていきます。
前腕の筋膜や肘まわりの滑りにくさが強い方では、使いすぎた組織が回復しやすい状態を目指して整えていきます。
繰り返す動作の中で肘に負担が集まりにくくなるよう、日常での手の使い方や姿勢も一緒に整理します。
初期は負担を見ながら整えていきます
症状がはっきり出ている時期は、初期段階では1週間に1回程度でご来院いただくことが多いです。
状態の変化にあわせて、2週間に1回 ▶ 3週間に1回 ▶ 1〜3ヶ月に1回という形で、少しずつ間隔を広げていきます。
再発しにくい身体づくりへ
症状が落ち着いたあとも、仕事や家事、趣味の中で同じ負担が戻りやすい方は少なくありません。そうした方には、1〜3ヶ月に1回程度のメンテナンスをご提案しています。
痛みを繰り返しにくい身体の使い方を保ちながら、安心して仕事や趣味に戻れる状態を目指します。
痛みだけを追いかけすぎないために
肘の痛みが続くと、その場所だけを何とかしたくなります。ただ、身体は一部分だけで動いているわけではありません。肘をかばう背景にある使い方まで整ってくると、結果として日常の動きが楽になることがあります。
焦らず、今の身体に合った整え方を一緒に積み重ねていきましょう。
手や前腕のしびれや使いにくさが気になる方はこちらも参考になります。
Symptoms 症状別ページ一覧を見る肘や肩、手首まわりの関連ページも一覧からご覧いただけます。
理学療法士・健康科学修士。慢性痛やしびれ、神経系のお悩みに対して、局所だけでなく身体全体のつながりと日常動作の両面から、無理の少ない身体づくりをサポートしています。
※当院で行うのは、自費での施術と身体づくりのサポートです。医療機関での診断や治療に代わるものではありません。
※保有資格として理学療法士を取得していますが、当院では保険診療ではなく、自費での施術を行っています。
