パーキンソン病の標準治療は、神経内科による薬物療法(L-DOPA・ドパミンアゴニストなど)を中心に、必要に応じて手術療法(脳深部刺激療法 DBS)や保険診療によるリハビリで構成されます。
- L-DOPA・ドパミンアゴニストなどの薬物療法
- 必要時の脳深部刺激療法(DBS)
- 保険診療リハビリ(理学療法・作業療法・言語聴覚療法)
- 定期的な神経内科外来でのフォロー
これらは症状管理として欠かせない治療です。一方で、保険診療リハビリには期間・頻度・1回あたりの時間に制限があり、長期的な機能維持を考えると、医療リハビリだけで完結しにくいケースもあります。
当院は、症状を「治す」立場ではなく、身体が本来持つ機能を発揮しやすい環境を整える立場です。パーキンソン病の運動症状(振戦・固縮・無動・姿勢反射障害)に対しては、関節・筋・筋膜の柔軟性、姿勢制御、歩行リズムなど、動作の質に関わる要素に丁寧にアプローチします。
特に「歩行分析」を軸に、すくみ足・小刻み歩行・前傾姿勢といった特徴をどう支えるか、ご本人とご家族と一緒に考えます。
なお、神経変性そのものに対する治療は医療機関の専門領域です。当院は主治医による治療と並行して、生活動作の質を支える役割として位置づけています。
歩行分析と歩行パターンの再教育
歩幅・リズム・腕振り・接地パターンを観察し、歩行練習を行います。
姿勢制御のサポート
前傾姿勢や側屈姿勢に対し、骨盤・脊柱・胸郭の可動性を整え、立位バランスを支えます。
関節可動域の維持
固縮による可動域制限が進まないよう、関節モビライゼーションやストレッチを丁寧に行います。
動的バランス練習
方向転換・段差越え・椅子からの立ち上がりなど、転倒リスクの高い動作を安全に練習します。
筋緊張の調整
固縮が強い部位に対し、手技で組織の循環と滑走性を整え、動きやすい状態を目指します。
家族と取り組むホームエクササイズ
ご家族も一緒に学べる自主練習・声かけ方法を提案し、日常生活の中で継続できる仕組みを作ります。
段階的に動作の質を整える
初期段階では、およそ1週間に1回の頻度でご来院いただくことをお勧めしています。動作の癖やバランスの安定が見えてきたら、徐々に間隔を延ばしていきます。
進行性疾患の特性を踏まえ、無理のない範囲で継続できる頻度を主治医と相談しながら設計します。
進行を見据えた長期計画
状態が安定している時期には、2〜4週に1度のメンテナンス(施術+セルフケア指導)に切り替えることをお勧めしています。
症状の変化に応じて頻度を調整しながら、お身体の状況・主治医の方針・時間的経済的な面も含めて、ご本人とご家族に合うスケジュールを一緒に考えます。
動き続けることが、最大の味方
パーキンソン病は「治す」ことが難しい一方で、運動を続けることが症状の進行を緩やかにし、生活の質を支えるとされています。
「年齢のせい」「病気だから仕方ない」と諦めずに、動ける範囲で動き続ける時間を一緒に作りましょう。
ご家族の協力も大きな力になります。ぜひ、一緒に通っていただけると嬉しいです。
※ 保有資格として、理学療法士を取得していますが、当院では整体師として活動しています。
※ 当院で提供するサービスは施術や運動指導であり、医療機関が提供するリハビリとは異なります。


