免疫の低下・繰り返す風邪とオステオパシー

「毎年風邪をひく」「風邪が長引く」「なんとなくいつも体が重い」——免疫の低下を感じている方は多いです。

オステオパシーは「免疫を上げる施術」ではありません。でも、免疫系が本来の働きをするための「環境」を体の中に作ることには関与できます。

免疫は「戦争」ではなく「お掃除」

免疫を「敵と戦う軍隊」のように理解している方は多いです。でも、Morphologicumで坂田が学んだHöppnerの視点では、免疫は「体内の清掃プロセス」です。

異物・老廃物・死んだ細胞を取り除き、組織の新陳代謝を維持する。その「お掃除」が滞ると、慢性炎症・疲労感・感染への脆弱性という形で体に現れます。

そしてこの清掃プロセスは、体の「通り道」が開いていることで機能します。リンパ液・血液・体液が自由に流れ、免疫細胞が体内を循環できることが前提です。

「通り道の渋滞」が免疫を弱らせる

オステオパシーが着目するのは、この「通り道」の問題です。

横隔膜の固さは、胸腔・腹腔のリンパ循環に直接影響します。横隔膜は呼吸のたびにポンプのように動き、リンパ液を心臓方向へ押し上げます。横隔膜が固いと、このポンプ機能が低下します。

胸郭出口(鎖骨下・第一肋骨周囲)の緊張は、頭頸部・上肢からのリンパ還流を妨げます。首の後ろが詰まりやすい人、肩こりが慢性的な人に多いパターンです。

腸間膜・腹腔内の癒着や緊張は、腸管免疫(全体の70〜80%を担う)に影響します。お腹が慢性的に張る・便秘が続く方は、腸のリンパ循環も低下していることがあります。

繰り返す風邪・感染しやすい体に共通するパターン

臨床で多く見るのは、「疲れていると必ず風邪をひく」「季節の変わり目に体調を崩す」「風邪を治してもすぐまた体が重くなる」という方です。

触診すると、横隔膜・胸郭上口・後頭骨周囲・腸間膜に制限が集中していることが多い。これらを整えることで、「なんとなく体が軽くなった」「今年は風邪をひかなかった」という変化が出ることがあります。

OQでのアプローチ

  • 横隔膜の可動性回復——リンパポンプ機能の改善
  • 胸郭上口・鎖骨下リンパ節周囲の緊張緩和——頭頸部リンパ還流改善
  • 後頭下・頸静脈孔周囲の解放——頭蓋内リンパ排出改善
  • 腸間膜・腹腔の動きの回復——腸管免疫環境の整備

よくある質問

風邪をひきやすい体質は変えられますか?

「体質」というより「体の状態」です。リンパ循環・横隔膜・腸の動きという構造的な問題が改善されると、感染しにくい状態になることがあります。体質は変えられる可能性があります。

自己免疫疾患(橋本病・関節リウマチ等)でも対応できますか?

はい。免疫の「過剰反応」も、体の内部環境の問題と関係することがあります。担当医との連携を前提に対応します。まずご相談ください。

花粉症・アレルギーも改善しますか?

アレルギーは免疫の過剰反応です。腸管免疫・自律神経・体液循環のバランスを整えることで、症状が軽くなる方がいます。ただし個人差があります。


担当:坂田雄亮(院長・BSc Ost・内臓・頭蓋オステオパシー専門)

オステオパシーは、体を「部位別の集まり」ではなく「ひとつのまとまり」として診ます。🌿 体全体を診るということ

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