「生理痛がひどいと話したら、お母さんに『うちはみんなそうだから』と言われた」
こういう話、本当によく聞きます。生理痛は体質で仕方ない、我慢するしかない——そういう刷り込みが、いまも根強く残っています。
でも、毎月鎮痛剤を飲まないと乗り越えられない痛みは、「普通」ではないんです。
子宮が収縮するだけなら、なぜ人によって違う?
生理痛は「子宮が収縮するから痛い」と教わります。それは正しいのですが、それだけなら全員が同じくらい痛くていいはずです。
痛みの差は「子宮周囲の環境」にあります。同じ収縮でも、骨盤の中が緊張でいっぱいの人と、余裕がある人とでは、痛みの出方がまるで違います。
施術をしていて気づくのは、生理痛がひどい方の多くに共通するパターンがあることです。骨盤底筋の慢性緊張、仙骨周囲の硬さ、腸腰筋の短縮。そして意外と多いのが、腸や膀胱周囲の内臓膜の緊張です。
内臓の緊張、というと?
内臓は骨や筋肉と違って、普段あまり意識しませんよね。でも内臓もそれぞれ膜に包まれていて、周囲の組織と連絡し合っています。
たとえば腸が骨盤内で慢性的に緊張していると、子宮のすぐ横で引っ張りが生まれます。生理が来るたびに子宮が収縮するとき、その引っ張りが痛みを増幅させます。
こういうことが起きているとき、鎮痛剤は症状を一時的に抑えてくれますが、「内臓の緊張」には何も変化を与えません。だから毎月同じ痛みが戻ってきます。
症例:「子宮には触れていないのに」
30代の女性。生理痛で毎月初日は仕事を休んでいました。婦人科では「機能性月経困難症」——つまり器質的な問題はないという診断。
体を診てみると、右の腸骨筋と腸周囲の膜に強い制限がありました。仙骨の動きも制限されていて、骨盤底全体が「締まったまま」の状態。
3回の施術で、次の生理時に「いつもの半分くらいの痛みだった」とのこと。子宮には直接触れていません。骨盤と内臓膜の環境を整えただけです。
「揉んでも治らない」理由
マッサージや整体でお腹や腰を揉んでもらっても、次の生理にはまた痛い——という経験がある方も多いと思います。
それは「部分を緩める」アプローチだからです。骨盤の構造全体が見直されなければ、筋肉を緩めても次の月経周期でまた同じ状態に戻ります。
生理痛は我慢するものでも、薬で抑え込むだけのものでもありません。体の中で何が起きているかを整理すれば、変えられることがあります。
気になる方は、一度ご相談ください。

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