具体的に、何をするのか——OQの治療プラン「Re・Form」

京都オステオパシーセンターOQ 治療方針

「わかった。で、何をしてくれるの?」

前のページで、こうお伝えしました。

・ 体を治すのは、あなたの体そのもの
・ 私たちオステオパスは、その環境を整える手助けをする
・ 時間はかかる。でも正しい方向に向かえば、体は変わる

ここまでは「考え方」の話でした。

でも当然、次の疑問が湧きますよね。

「じゃあ、具体的にはどうするの?」

「何回くらい通えばいいの?」

「終わりはあるの?」

お答えします。

家のリフォームを想像してください

OQの治療方針を、一言で言うならこうです。

Re・Form(リフォーム)。

「リフォーム」と聞くと、家の改修を思い浮かべませんか?

長年住んでいる家は、少しずつ傷んでいきます。壁にヒビが入る。床が軋む。排水管が詰まる。窓の立て付けが悪くなる。一つひとつは小さなことでも、重なると「なんだか住み心地が悪い」になる。

あなたの体にも、同じことが起きています。

姿勢の癖、古い怪我の痕跡、ストレスの蓄積、内臓の疲労——長年かけて積み重なった「ズレ」や「詰まり」が、今の不調をつくっている。

リフォームは、一日では終わりません。

オステオパシーの歴史と哲学について詳しく知る

でも、終わりがあります。

Re・Form期——まず、ここから

OQに来られた方には、まずRe・Form期をご提案します。

これは、体の土台を整え直す期間です。

目安は、およそ6〜10回。多い方で15回程度です。

1回の治療は40分が基本。短い20分の治療をテンポよく重ねたほうが体に合う場合もあるし、逆に40分でしっかり手を入れて間を空けたほうがいい場合もある。実際には、その組み合わせ(複合型)をご提案することが一番多いです。

「6回」と聞いて、多いと思いましたか?

家のリフォームで考えてみてください。何年も、何十年もかけて積み重なった傷みを、職人が一日で直せるでしょうか。一週間でも難しい。でも、ちゃんと計画を立てて、順番に手を入れていけば、見違えるように変わる。

体も同じです。

築5年と、築40年では、違います

リフォームの話をもう少しだけ。

築5年の家と、築40年の家、築70年の家。同じ「リフォーム」でも、手を入れる量も、かかる時間も、まるで違いますよね。

築5年なら、ちょっとした調整で済む。壁紙を替えて、建具を少し直して、はい終わり。

築40年なら、配管も見直さないといけない。床下の状態も確認したい。それなりに時間がかかる。

築70年なら——もっと丁寧に、もっと慎重に、でもちゃんと計画を立てれば、見事に生まれ変わる。古い家には古い家の味わいがある。急がず、でも確実に。

体もまったく同じです。

赤ちゃんや小さなお子さんは、いわば「築浅」。体の歴史が短い分、手を入れればすぐに反応が返ってくる。驚くほど早く変わることも珍しくありません。

30代、40代は、仕事や育児や生活の中で少しずつ蓄積してきたものがある。そのぶん、少し時間をかけて順番に整えていく。

60代、70代になると、体はもっと長い物語を抱えています。でも、それは「もう手遅れ」ということではない。時間をかけて積み重なったものを、時間をかけてていねいに整え直す。それだけのことです。

大事なのは、どの「築年数」でも、計画を持って進めれば体は応えてくれるということ。

私がその計画を立てます。

あなたの体は、ずっと黙って働いてくれていた

ここで、もう一つ大事な話をさせてください。

ドイツの哲学者ハイデガーが、こんなことを言っています。

「道具は、壊れたときにだけ意識される」

ハンマーを使っているとき、私たちはハンマーのことなんて考えない。釘のことだけ見ている。でもハンマーが壊れた瞬間——「あ、ハンマーがあったんだ」と、はじめて気づく。

体も、同じです。

痛くないとき、調子がいいとき、私たちは体のことなんて意識しない。仕事をして、子どもを抱えて、走って、食べて。頭の中にあるのは「やるべきこと」だけで、それを動かしてくれている体のことは、考えもしない。

でも体は、ずっとそこで黙って働いてくれていた。

起き上がり小法師をご存じですか? 押しても押しても、ゆらゆら揺れながら元に戻るあの人形です。

あなたの体も、ずっとそうしてきました。日々の疲れ、古い怪我、姿勢の偏り、ストレス——そういうものが少しずつ体を「押して」きた。でも体は、そのたびにゆらゆらしながらも、なんとかバランスを保ってきた。文句も言わず。あなたが気づかないところで、体はずっと起き上がり続けていたんです。

でも、今あなたが感じている痛みや不調——それは、起き上がり小法師がいよいよ傾きすぎて、自分では戻りきれなくなっているサインです。

壊れたハンマーが「ここにいたよ」と教えてくれるように、症状は体が「ここまでは頑張ったよ。でも、もう少し手を貸して」と、はじめて声を上げた瞬間です。

症状は「敵」ではありません。ずっと黙って働いてくれていた体が、はじめてあなたに話しかけている声です。

Re・Formは、その声に応えることです。傾きすぎた体を、もう一度自分で起き上がれるところまで戻す。そこから先は、体がまた黙って、あなたのために働いてくれる。

治療時間の違い——「こまめに少しずつ」か「しっかり間を空けて」か

OQでは、20分40分の治療時間があります。

「短いほうが手抜きで、長いほうがしっかり」——そういうことではありません。

20分の治療は、短い間隔でテンポよく通える方や、刺激を少しずつ重ねたほうが体に合う状態の方に向いています。「こまめに少しずつ」タイプ。

40分の治療は、一回でしっかり手を入れて、少し間を空けて変化を待つほうが良い状態の方に。遠方からお越しの方は一回一回を大切に使えるので、こちらを選ばれることが多いです。

実際には、最初は短い治療をテンポよく重ねて体の反応を見て、体が動き始めたら長めの治療を加える——そういう複合型の方がほとんどです。

どちらがいいかは、体が教えてくれます。初回のカウンセリングと施術を通じて、一緒に計画を立てましょう。

「通わせたい」のではありません

ここで、とても大事なことをお伝えします。

OQは、通わせることを目的にしていません。

世の中には「毎週通ってください」「ずっと通い続けてください」という治療院もあるかもしれません。私たちの考え方は、まったく違います。

オステオパシーの創始者A.T.スティルは、オステオパスの役割をこう表現しました。

「自然の棟梁(Nature’s Foreman)」

棟梁とは、建築現場の現場監督です。

家を建てるのは大工さんや左官屋さん——つまり、あなたの体そのもの。棟梁は自分で釘を打つわけではない。全体を見渡して、「次はここを直そう」「この順番でいこう」と指示を出し、工事がスムーズに進むように段取りする。

私たちオステオパスの仕事も、そういうものです。

体という「現場」を見渡して、どこに手を入れるべきか判断し、体が自分で修復していけるように段取りする。

そして——棟梁の仕事には、終わりがあります。

リフォームが完了すれば、棟梁は現場を離れる。あとは住む人が、日々の暮らしの中で家を大切にしていけばいい。

Re・Formが終わったら——メンテナンス期へ

Re・Form期が終わると、メンテナンス期に入ります。

ここからは、主役が入れ替わります。

Re・Form期は、私たちオステオパスの仕事が主軸でした。体の構造を読み、計画を立て、手を入れていく。あなたは「来て、横になる」でよかった。

メンテナンス期は違います。

主役は、あなたです。

あなたが自分の体の状態を感じて、「そろそろメンテナンスしたいな」と思ったときに来てください。月に一回の方もいれば、季節の変わり目だけの方もいる。半年に一回という方もいます。

行きつけの美容院のようなものです。「そろそろ切りたいな」と思ったときに行く。毎月の人もいれば、半年に一度の人もいる。車の定期点検に出すような感覚でもいい。

あなたの体調を基に、あなたのペースで、私たちを使ってください。

それが、OQの考えるメンテナンスです。

まとめると

OQの治療は、2つのフェーズで進みます

① Re・Form期
体の土台を整え直す集中期間。およそ6〜10回。
オステオパスが主導して、体の構造を読み、計画的に手を入れる。
終わりがあります。

② メンテナンス期
Re・Formが完了した後の維持期間。あなたが主役。
体調に合わせて、ご自身のペースで来院。
私たちは、あなたが必要なときに使える「道具」になります。

「通わされる」のではなく、「使いこなす」

最後にもう一度。

OQは、あなたを「通わせたい」のではありません。

体が必要としていることが終わるまでは、私たちの仕事として責任を持って付き合います。でもそれが終われば、あとはあなたの人生です。

必要なときに、必要なだけ。

私たちを道具として、うまく使ってください。

いい道具は、使う人の手に馴染むものです。

もう少し深く知りたくなったら

初めての方へ →

OQがどんな視点で体全体を見ているのか、もう少し詳しく書いたページがあります。

ご予約・お問い合わせ

📍 京都府京都市中京区七軒町466|阪急大宮駅 徒歩2分

📞 075-822-3003|受付 9:00〜22:30

完全予約制 | 託児サービスあり(要事前連絡)