頻尿は「膀胱の問題」じゃないかもしれない——仙骨と骨盤底から考える

「泌尿器科に行ったけど異常はないって言われて。でも1時間おきにトイレに行きたくなるんです」——こういう方が来院されることがあります。

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仙骨と膀胱は「直接つながっている」

膀胱の収縮・排尿のコントロールに関わる副交感神経は、仙骨の第2〜4番(S2〜S4)の孔から出る骨盤内臓神経です。仙腸関節の詰まりや仙骨の動きの制限——産後・座りっぱなし・過去の骨盤外傷などで生じたもの——が、膀胱への神経支配に影響することがあります。

骨盤底が「緊張しすぎている」問題

「骨盤底筋を鍛えれば尿漏れが治る」——これは半分正しくて半分違います。骨盤底筋が過緊張している場合は、鍛えれば鍛えるほど悪化することがあります。緊張しすぎた骨盤底は適切なタイミングで緩められず、残尿感や排尿困難の原因になります。まず「ゆるめる」が先です。

内臓筋膜が膀胱を引っ張っている

膀胱は骨盤の中で、子宮・腸・腹膜と筋膜でつながっています。産後・手術後の癒着、子宮内膜症による筋膜の変化によって、膀胱が「引っ張られている」状態では、膀胱が十分に伸展できず、少量の尿でも尿意を感じやすくなります。「頻尿と月経痛が一緒に出る」という方は、この筋膜の問題が関与していることがあります。

仙骨を動かすと、膀胱が変わることがある

施術で仙骨の動きが回復したとき、「骨盤の中が広がった感じがする」と言う方がいます。その後「トイレの間隔が少し長くなった」という報告もあります。頻尿は「膀胱だけの問題」として切り離して考えると薬だけになりがちですが、仙骨・骨盤底・内臓筋膜・自律神経という連鎖の中で考えると、別のアプローチの可能性が開けます。

「泌尿器科で異常なし」と言われた方、一度ご相談ください。

→ 関連ページ:過活動膀胱・頻尿とオステオパシー

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この記事を書いた人

京都オステオパシーセンターOQ 院長。英国スウォンジー大学 BSc(Ost) オステオパシー学士。小児・妊婦・皮膚・内臓・頭蓋オステオパシーを専門とする。

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