朝起きられない体——起立性調節障害と自律神経の発達

「怠けてるんじゃないの?」——お子さんが朝起きられないとき、つい思ってしまうことがあるかもしれません。でも、体のほうに理由があるとしたら?

起立性調節障害(OD)とは

京都OQ内観

起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation:OD)は、自律神経の調節がうまくいかず、立ち上がったときに血圧や心拍の適切な調整ができない状態です。中学生の約10%に何らかの症状があるとされています。決して「怠け」ではありません。

主な症状

  • 朝なかなか起きられない
  • 立ちくらみ、めまい
  • 午前中の体調が悪く、午後から元気になる
  • 頭痛(特に朝〜午前中)
  • 全身のだるさ、倦怠感
  • 動悸、息切れ
  • 食欲不振、吐き気
  • 長く立っていられない

なぜ思春期に多いのか

思春期の体では第二次成長スパートが起きています。急激な身長の伸びにより心臓から脳までの距離が変わり、自律神経系はこの新しい体格に適応し直す必要があります。起立性調節障害は、この大規模な「展開」の途中で起きる自律神経の「成長痛」と考えることもできます。

OQのオステオパシーではこう考えます

  • 頭蓋と頸椎:迷走神経の通り道である後頭骨・上部頸椎の状態を評価
  • 胸郭と横隔膜:横隔膜は自律神経の「調節器」。深い呼吸は自律神経バランスに直結
  • 仙骨と骨盤:仙骨には副交感神経の出口がある
  • 内臓筋膜:消化器系の不調は自律神経の問題と双方向に影響し合う

ご家庭でできること

  • 「怠け」ではないことを理解する:本人が一番つらい思いをしています
  • 水分と塩分の摂取:血液量の維持に重要
  • ゆっくり立ち上がる:起床時は一度座ってから立つ
  • 運動を完全にやめない:体力低下は症状を悪化させます
  • 午前中に光を浴びる:体内時計のリセットに
  • 学校との連携:午後からの登校など柔軟な対応を

多くの起立性調節障害は思春期を過ぎると自然に改善していきます。その「展開の時間」をできるだけ快適に過ごせるよう体を整えること——それがオステオパシーの役割です。

よくある質問

Q. 小児科の治療と併用できますか?

はい。薬物療法や生活指導と並行して施術を受けることは可能です。構造的な側面からのサポートは医学的管理を補完します。

Q. どのくらいで変化が見られますか?

2〜4回の施術で睡眠の質や朝の起きやすさに変化が見え始めることが多いです。体質的な改善には数ヶ月のスパンで。

Q. 不登校になっています。オステオパシーで改善しますか?

不登校の原因は複合的であり、オステオパシーだけで解決するものではありません。「体がつらくて行けない」という身体的な側面に対して体を楽にするサポートをすることは可能です。心理的なケアと組み合わせて総合的に。

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京都オステオパシーセンターOQ
〒604-8366 京都府京都市中京区七軒町466
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お子さまの初回:60分枠 5,500円+初診料2,200円(中学生以下)

担当:坂田雄亮(院長・1階)
英国スウォンジー大学オステオパシー学士(BSc Ost)。ベルギーmorphologicumにてアジア人唯一のEVOST修了。小児オステオパシーを専門の一つとしています。

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