お腹の不調・消化器系とオステオパシー

「なんとなくお腹が張っている」「ごはんを食べると胃が重くなる」「便秘と下痢を繰り返す」——薬を飲んでも、食事を気をつけても、なかなか変わらない。そんな状態が続いていませんか。

お腹の不調は、「胃腸の問題」として消化器内科を受診して、とくに異常は見つからない。でも、ずっとすっきりしない。そういう方が、当院にも多く来られます。

こんな症状でお悩みではありませんか?

京都オステオパシーセンターOQ待合スペース
  • 進後に胃が重い・もたれる・張る
  • 慢性的な便秘、または便秘と下痢を繰り返す
  • お腹が張って苦しい(特に夕方以降)
  • 胃痛・胃酸が上がってくる感じ
  • 過敏性腸症候群(IBS)と言われている
  • 腸の検査をしても「異常なし」と言われる
  • お腹の不調と肩こり・腰痛が同時にある
  • 疲れやすい・だるい・気分が乗らない
  • 皮膚のかゆみや湿疙もある

最後の2。3項目は「関係なさそう」と思われるかもしれませんが、オステオパシーの視点では、これらのつながりに意味があります。

なぞお腹の不調は「なかなか治らない」のか

消化器内科での検査で「異常なし」という結果が出ても、不調が続く理由はいくつかあります。

内臓には「動き」がある
胃や腸には、神経と筋肉によるぜん動運動(内容物を送り出す波状の収縮)があります。さらに、内臓そのものが呼吸や姿勢に合わせてわずかに動くことで、周囲の組織との摩擦を防いでいます。

内臓を包む膜(腹膜・筋膜)に緊張や癍着が生じると、この動きが制限されます。内視鏡や血液検査では「正常」でも、機能的な動きが落ちていることで不調が続く——これが多くの「異常なし」の不調の正体のひとつです。

横隔膜と消化器の密接な関係
横隔膜(呼吸の主役となる筋肉)は、達びが通る穴(達び裂孔)があり、胃の上部と隣り合っています。呼吸が浅かったり、姿勢が崩れて横隔膜の動きが制限されると、胃の入り口(喀門)への影響が出やすく、胃酸の逆流や胃の重さに関係することがあります。

腸と神経系のつながり(腸脳相関)
腸には約1億個の神経細胞があり、「第二の脳」とも呼ばれます。脳と腸は迷走神経を通じて双方向に情報を交換しています。ストレスや自律神経の乱れが腸の動きに影響し、逆に腸の状態が気分や思考に影響する——これが「腸脳相関」です。

オステオパシーでは、腸と神経系を別々に見るのではなく、体全体のつながりの中でとらえます。

腸と皮膚は「兄弟」——外胚葉の話

受精卵が分裂を始めてしばらくすると、体は「外胚葉・中胚葉・内胚葉」という3つの層に分かれます。

このうち、神経系(脳・脊髄・末樢神経)と皮膚は、同じ「外胚葉」から生まれます。腸の内壁(粘膜上皮)は「内胚葉」由来ですが、腸の神経系(腸管神経弧)は外胚葉由来——つまり脳・脊髄と同じ起源を持ちます。

これは単なる発生学の話ではなく、臨床的に意味があります。腸のトラブルと皮膚のトラブル(アトピー、湿疙、かゆみ)が同時に起きやすいのも、神経系と腸と皮膚が深いところでつながっているからです。

EVOSTの視点(進化医学的観点)でこのつながりを読み解くと、お腹の不調を「腸だけ」として扱うのではなく、神経系・皮膚・免疫・ホルモン全体の文脈の中で見ることが重要になります。

当院のアプローチ——内臓オステオパシー

内臓オステオパシーは、内臓に直接アプローチするオステオパシーの手技です。激しい操作ではなく、内臓の動きの制限を穏やかに評価し、体が自ら回復できる状態をつくることを目的とします。

横隔膜の可動性回復
姿勢や呼吸パターンによって制限された横隔膜の動きを評価します。横隔膜が自由に動くことで、胃の入り口への圧力が減り、消化器全体の循環が改善されます。

腸・胃の膜の解放
腹膜や腸間膜(腸をつなぎとめる膜)の緊張を評価し、内臓の本来の動きを取り戻します。腸のぜん動運動が改善されることで、便秘や下痢のサイクルが変化することがあります。

腸管神経弧へのアプローチ
腸には「腸管神経弧(マイスネル神経弧・アウエルバッハ神経弧)」があり、腸の動きを独自にコントロールしています。胹椎や骨盤の動きの制限が、この神経系に影響することがあります。胹椎と骨盤の可動性を整えることで、腸の神経系に間接的にアプローチします。

迷走神経のサポート
迷走神経(脳と内臓を直接つなぐ神経)は、頭蓋底から出て心臓・肺・消化器まで広がります。頭蓋の動きの評価と調整を通じて、迷走神経の働きを間接的にサポートします。これは消化だけでなく、睡眠の質や自律神経全体のバランスにも関わります。

どんな方が来られますか

当院では、消化器系の症状だけを訴えて来られる方よりも、「肩こり・腰痛の施術をしていたら、お腹の調子がよくなった」「皮膚の症状もあって、調べたら腸と関係があると聞いた」という方が多いです。

体はひとつのユニットとして機能しています。お腹の不調が、実は姿勢・呼吸・自律神経・皮膚とつながっていることは珍しくありません。「どこに行っても原因がわからなかった」という方が来られることが多いのも、そのためです。

施術の流れ

初回(絀60分):問診でいつ頃からどんな症状があるか、どんな場面で悪化するか、食事・睡眠・ストレスの状況をうかがいます。体全体の評価を行い、腹部の触诊で内臓の動きと緊張を確認します。初回施術を行い、終了後に状態と今後の方針をご説明します。

2回目以降(30〜60分):前回からの変化を確認しながら施術を続けます。内臓の状態は1回の施術でじわじわと変化するため、数回続けていただくことで変化が現れることが多いです。

よくある質問

Q. 内臓に触れるオステオパシーは痛くないですか?

腹部に直接触れますが、強い圧をかけることはありません。膜の緊張を感じながら、非常に穏やかな力でアプローチします。「押している感じはするけど痛くない」「なんとなくお腹がゆるんでいく感じがする」とおっしゃる方が多いです。

Q. 整脳剤や食事療法と並行してもいいですか?

問題ありません。薬や食事療法の効果を否定するものではなく、体の構造的・機能的な側面からサポートするのがオステオパシーの役割です。かかりつけの医師の指示は継続しながら通っていただけます。

Q. IBSや機能性ディスペプシアと診断されていても大丈夫ですか?

多く来られるタイプの患者さんです。検査で異常がない機能的な問題に対して、オステオパシーがアプローチできる可能性があります。ただし、症状の原因は複合的なことが多いため、一度の施術で劇的に変わるというよりも、少しずつ変化していくことが多いです。

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