精子はなぜ半分に減ったのか——男性不妊の増加と環境ホルモンの進化医学

2017年、エルサレムのレビ・レヴィンらのメタ分析が警鐘を鳴らした。1973年から2011年の38年間で、西洋諸国の男性の精子数が59%減少していた

プラスチックボトル、農薬、栄養補助食品由来の化学物質が、男性ホルモン環境を変えている。

目次

内分泌撹乱物質(環境ホルモン)とは

ビスフェノール A(BPA)、フタル酸エステル類、有機塩素系農薬——これらは女性ホルモン(特にエストロゲン)の構造に似た形を持ち、ホルモン受容体に結合する。男性の精巣におけるテストステロン産生を撹乱し、精子の数・運動性・形態に影響を及ぼす。

不妊は「女性側の問題」ではない

不妊の原因の約半分は男性側にあると言われている。しかし不妊治療の現場では、男性側の評価が遅れる傾向がある。カップル両方でプロセスを共有することの重要性を進化医学的に理解することが、治療における力になる。

オステオパシーの位置付け

オステオパシーは不妊に対する直接的な治療手段ではないものの、ART(不妊治療)並行での全身調整・自律神経のバランスを整える面で関わることができる。

よくある質問

Q. 環境ホルモンを避けるにはどうすればいいですか?
A. 完全な回避は難しいですが、①プラスチック容器への熱湯・電子レンジ使用を避ける、②農薬使用量の少ない食品を選ぶ、③缶詰の使用頻度を減らす、などが基本です。

Q. 精子数が少ないと言われました。改善できますか?
A. 生活習慣(睡眠・運動・禁煙・禁酒・ストレス管理)で改善するケースは多くあります。泌尿器科での専門的な評価と並行して、全身的な体調管理が重要です。


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この記事を書いた人

京都オステオパシーセンターOQ 院長。英国スウォンジー大学 BSc(Ost) オステオパシー学士。小児・妊婦・皮膚・内臓・頭蓋オステオパシーを専門とする。

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